Colegiata de San Pedro、最終回です。<3>で、教会の中に入ります。
Colegiata de San Pedroについては、以下のように3回に分けて書いています。
<1> 概要、平面図、外観(持ち送り以外)
<2> 外観(持ち送り)
<3> 内観
目次
内観(内陣)
教会の中に入ります。
わお。
内部では、後陣の天井が際立っている。これは天を象徴しており、パントクラトール(玉座に座って祝福する全能の神、あるいは最後の審判を暗示する他のテーマ)が描かれていた可能性がある。12世紀末、今でも見られる亀裂のため、受け材に支えられた新しいアーチで補強する必要があった。聖ミカエルとドラゴンをテーマにした装飾は特に注目に値する。
私の目は、内陣と後陣に釘付けになりました。
まず、内陣の勝利アーチをみます。
向かって左の柱頭には、たくさんの動物が重なりあっていて、その上に人の顔がいくつも並んでいます。
向かって右の柱頭には、2羽のワシがいます。
12世紀末に補強のために設置されたアーチの装飾をみます。
向かって左の柱頭には、2羽のワシがいます。
向かって右の柱頭には、たくさんのライオンがいます。
補強アーチの柱頭の下には、受け材があって、見事な彫刻があります。
私は左の植物模様に心惹かれる一方、右のドラゴンが下でグルグル巻いているのを面白いと思いました。
内観(後陣)
後陣の装飾も素晴らしいです。
三つの窓には市松模様の迫元があり、神の光と三位一体を表している。後陣の下部には盲アーチがあり、その柱頭にはキリスト教徒の魂の再生に関連する幻想的な動物や植物のモチーフが描かれている。そのうちの二つは、欲望の表現と並んで、貧しい隣人の娘たちを売春から解放したバーリの聖ニコラスの生涯を指しているのかもしれない。
下部の柱頭彫刻をみます。11個あります。
柱頭1. 向かい合う2頭のライオン、前足で人の頭を持っているようです。
柱頭2. 向かい合う4羽の鳥。
柱頭2. 別角度でみると、頬を寄せ合う様子が優しげです。
柱頭3. 交互に5列の渦巻き飾りが並んでいます。上部中央には削り取られたような跡があります。何が描かれていたのかは、分かりません。
柱頭4. 向かって左には、2匹に蛇に両胸を噛まれる女性がいます。顔部分が破損しています。中央部には、3人の顔があります。
柱頭4. 別角度でみると、向かって右に描かれているのは聖ペトロのようです。左手に鍵を持っています。
柱頭5. 縄模様があります。
柱頭6. 向かい合う4頭のライオンがいます。ライオンたちの上には、合計七つの顔があります。中央の顔の上には「噴水のような渦巻き模様」があります。
柱頭6. 顔は、向かって左に二つ、中央に三つあります。左端の顔の上にも「噴水のような渦巻き模様」があります。
柱頭6. 顔は、向かって右にさらに二つあり、合計七つです。でも、向かって右の二つの顔だけは、目を閉じているようです。また、右端の顔の上にあるのは「噴水のような渦巻き模様」ではなく、絡まった縄のような模様です。面白い。
柱頭7. 交互に渦巻き飾りが並んでいます。
柱頭8. 植物模様。
柱頭9. 向かい合う生き物たち。彼らの前足の先は植物の茎になっています。また、口から葉が出ています。
柱頭10. 向かい合う4頭のライオン。
柱頭11. 交互に渦巻き飾りが並んでいます。
3回に分けて書いたColegiata de San Pedro、最終回を終わります。
Colegiata de San Pedro。外観では南側と東側の持ち送り、南扉口と後陣、内観では内陣と後陣が素晴らしいです。
・
・
・
・
・