スメチャガ(Zumetxaga)

2023年4月26日(水)、二番目の訪問地は Zumetxaga。Ermita de San Miguel です。

ここは、後陣の窓の装飾が素晴らしいです。

基本的に閉まっています。私は中を訪問しませんでした。ネット検索したら「礼拝堂の向かいの家で鍵を管理している」という情報を見ました。でも、私たちが行ったときは、留守のようでした。

目次

Zumetxaga へ .
概要 ..
北扉口、西扉口 .
内観 .
後陣  .
〜おまけ〜 迂回路 ..
 . .

Zumetxaga へ

夫と私はBilbaoから北東に約23km、30分ほど運転して、山の中の小さな礼拝堂を目指しました。

最後の2kmくらいは、舗装されていない道です。林業が盛んなのでしょう、材木を積んだ車が通ります。泥だらけのデコボコの細い坂道を、材木を乗せた車が登って行くのを見て「あの車が行けるのなら、きっと私たちの車も行けるはず」と安心しました。

Googleマップのストリートビュー

私にとって、この道は2023年春🌸の旅行の中で、難路第2位でした。後輪が大きな穴や轍にはまって空回りしてしまうかも、とすごく心配な道でした。あとで、迂回路について書きます。

なんとか進んでいくと、視界が開けました。

南側外観

Ermita de San Miguel です。13時頃のことでした。

概要

教会の外にバスク語とカスティーリャ語の2言語で書かれた案内板がありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。

Jata山のふもとにあるこの小さな礼拝堂は、ビスカヤに残る最古のキリスト教建築のひとつである。

12世紀の最後の数十年間に建てられたこの庵は、農村部のロマネスクの見事な例であり、時の流れや様々な介入にもかかわらず、当初のプランと構造をそのまま維持している。

その装飾的なモチーフのいくつかは、San Miguel と、この地域の他の教会(San Pedro de Mungia, San Salvador de Fruiz, San Pelaio de Bakio…)とを関連付けるもので、おそらく同じ中世の街道の一部であり、同じ職人集団がその建設に参加したのであろう。

これらの古い街道は忘れ去られ、礼拝堂は何世紀もの間、オークの古木に囲まれたこの孤独な場所にあった。この隔離された場所とアクセスの難しさが、今日までその魅力を保ちながら保存されてきた要因であることは間違いない。
この寺院は、モニュメントのカテゴリーで認定文化財に指定されている。

この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。

北扉口、西扉口

西側には後年にポルティコが付け加えられた。

北西側外観

ポルティコは、礼拝堂の規模から考えると、すごく広いです。

ポルティコにて北東を向く

北側にも、扉口があります。

北扉口を覆っている四分円アーチは、ポルティコの一部と同時に補強の役割もあるようです。

ポルティコにて南東を向く

西扉口には、小窓があります。

西扉口

金網がありますが、どうやら、中を見られそうです。

内観

西扉口の小窓から、礼拝堂の中を覗きました。

西扉口の小窓から東を向く

長方形のプランです。

勝利アーチと後陣の窓に柱頭彫刻があります。

窓の外側にも同様の柱頭彫刻があるので、東側に行きます。

後陣

東に向かって斜面になっています。

東側外観

後陣は、正方形のプランで、厚いバットレスで補強されています。

窓の装飾が、見事です。

後陣の窓の装飾

柱頭だけでなく、その上と下(アバカスと柱)にも、細かい彫刻があります。

後陣の窓の装飾
後陣の窓の装飾

向かって左にある柱頭彫刻は、松ぼっくりと思います。

向かって左にある松ぼっくりの柱頭彫刻

San Pedro de Mungia の柱頭彫刻を思い出します。

San Pedro de Mungia

前回に、Bizkaiko Arkeologi Museoa で見ました。

このあたりのロマネスク彫刻に共通する装飾だったみたいです。

Ermita de San Miguel。後陣の窓の装飾が素晴らしいです。

〜おまけ〜 迂回路

南に進んで、来た道(Zumetxaga Bidea)を運転するのは、精神的にもタイヤのためにも、戸惑いがありました。

北に進むと、より広い舗装道路(Bakio Bidea)につながることが地図で確認できたので、遠回りですが、その道を選びました。

迂回路からの眺め

迂回路は、眺めも良くて、最高でした。

迂回路をお勧めします。

Googleマップ

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