ティラノ(Tirano)

2023年8月19日(土)、二番目に訪れたのは Tirano。Chiesa di Santa Perpetua です。

ここは、ブドウ畑の中で崖に佇む姿が美しいです。そして、古いフレスコ画が残されています。

私は教会の中に入りませんでしたが、窓から中を覗くことができました。

目次

1. Tirano へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .

1. Tirano へ

私はカーポ・ディ・ポンテ(Capo di Ponte)から北西に約52km、65分ほど運転して、山の中の分かれ道で停車しました。

分かれ道

この道を登ると教会があります。でも、もしこの先の道が狭かったら?私に運転できるのか?

運よく、1人のシニョーラが犬を散歩させながらこの道を降りてきました。

「こんにちは、シニョーラ。私は教会に行きたいのですが、この道を車で行くことができますか?私はすごく運転が下手なのです。」

「はい、お車で大丈夫と思いますよ。さっきも車が通っていきましたから。」

私はシニョーラにお礼を言い、意を決しました。よし、車で行こう。

どうか、対向車が来ませんように。。。たった600メートルの道のりですが、こういう時は遠く感じます。

あ、教会だ。

南側遠景

私は無事に教会に着きました。

西側外観

車は路上(ブドウ畑の隣)に停めました。

13:15頃のことです。

2. 概要

教会の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

Chiesa di Santa Perpetua(12世紀)
スイス、グラウビュンデン州ベルニナ(Bernina)とポー渓谷を結ぶアルプスの横断ルート沿いに位置し、小さな修道院と旅人をもてなすゼノドキウム(xenodochio)があった。

xenodochioは、中世に外国人および巡礼者を泊めた無料宿泊所です。

教会には、カルタゴの殉教者と使徒たちを描いたカロリング・オットー朝時代のフレスコ画がある。

カロリング・オットー朝時代というと、8世紀後半から11世紀。かなり幅があります。

この後も、案内掲示を引用するときに太字で書きます。

3. 平面図

現地には平面図が見当たりませんでした。ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』による平面図です。

ジャカ・ブック(Jaca Book)より

東が上です。

4. 外観

東側に行きます。

北東側外観

教会の南は崖。眺めが良く、ティラノ(Tirano)の町が一望できます。

5. 内観

西扉口の窓から教会の中を覗くことができます。

ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』に「1987年まで漆喰の層の下に隠されていた絵画的な装飾がある」とあります。

西扉口の窓から東を向く

窓の左には鍵を持つ聖ペトロ。窓の右には禿頭の聖パウロ。

後陣

二つの窓の間で、両手を広げて祈るような仕草をしているのが聖ペルぺトゥアだと思います。

聖ペルぺトゥアは3世紀初めにカルタゴで殉教した聖女です。

ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』によると「ペルぺトゥアはフェリチタとともに殉教したカルタゴの若い女性で、その聖遺物は10世紀にフランスの Vierzon に移された」そうです。

この教会がどうして聖ペルぺトゥアに捧げられているのか分かりませんが、古い教会なのかも。

Chiesa di Santa Perpetua。ブドウ畑の中で崖に佇む姿が美しいです。そして、古いフレスコ画が残されています。

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