ブール=アルジャンタル(Bourg-Argental)

2022年8月30日(火)の最後、二番目に訪れたのはBourg-Argental。Église Saint-André です。

ここは、東扉口が圧巻です。

Bourg-Argental へ

夫と私はサン=ジュスト=サン=ランベール(Saint-Just-Saint-Rambert)から南東に48分ほど車を運転して、大きな町に着きました。14時頃のことです。

Église Saint-André(北西側外観)

通常のロマネスク教会は西に主扉口がありますが、この教会は西に後陣があります。

東に行ってみます。

Église Saint-André(西側外観)

東に主扉口があります。すっごいのが。

Église Saint-André の概要

教会の外に案内板がありました。一部を抜粋して太字で和訳します。

12世紀に建てられたこの扉口は、歴史的建造物に指定されており、プロヴァンス風ロマネスク様式の古い教会に残る重要な部分である。1854年に教会が拡大・近代化された際に移設された。以前は、この門は西側、つまり現在の開口部とは正反対の位置に開いていた。

19世紀の大改築を、移設されて、生き延びたんですねえ。この扉口。

教会の配置をGoogleマップでみます。

Googleマップ

Googleマップのスクリーンショットです。(現地には、フロアプランは、みあたりませんでした。)

教会の西に建物がありますし、確かに、多くの人が出入りするには東に扉口があるのが便利そう。

東扉口をみます。

東扉口

圧巻の迫力。

案内板は扉口の詳細も紹介しています。

1から順にみます。

1. 堕天使を地獄に突き落とす聖ミカエル
2. 煉獄から魂を取り出す天使
3. 天使7人の音楽隊
4. ダビデ王
5. 12宮
5. 12宮

ダビデ王の両脇に6. 黙示録の24人の長老たち、その外側に7. 幻想的な動物と不機嫌な人間の顔

6. 黙示録の24人の長老たち7. 幻想的な動物と不機嫌な人間の顔
8. 4人の福音書記者の象徴と2人の天使に囲まれたキリスト9. ご生誕
10. 食事と悪い金持ちの非難(食卓にいるイエスと2頭のライオンの真ん中にいる男)
11. 聖ヤコブの逮捕、裁き、処刑
12. 聖ペトロと奇跡のすなどり
13. 慈愛(2人の子供の間にいる女、施しを与える)と偶像崇拝(裸の男「ネブカドネツァル・レクス」の碑文)
14. 欲望(女性、ヘビ、ヒキガエル)15. 光背をつけた男(聖ヤコブ?)が、テキストを読む
16. 聖ペトロ17. 美徳(チュニックを着て、2人の子供を連れた男)

1から17に数えられていない部分にも、彫刻がびっしりとあるから、見上げてビックリ。

私がいちばん好きなのは「ご生誕」の場面。

通常は、特に聖ヨセフが頬に手をあてていることが多く、憂の表情なんです。でも、こちらは、なんだか全員が幸せそう。

Église Saint-André。東扉口が圧巻です。

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