サン=フロン(Saint-Front)

2022年8月27日(土)の最後、四番目に訪れたのはSaint-Front。Église Saint-Front です。

ここは、後陣が美しく、教会内には穏やかな表情をみせる柱頭彫刻があります。

Saint-Front へ

夫と私はル・モナスティエ=シュル=ガゼイユ(Le Monastier-sur-Gazeille)から東に22分ほど車を運転して、静かな村に着きました。15時頃のことです。

Église Saint-Front(西側外観)

東に丘をくだると、ガゼル(Gazelle)川のせせらぎがあり、恵まれた地形だなと感じます。

Église Saint-Front の概要

教会の中に案内掲示がありました。一部を抜粋して太字で和訳します。

メザンク(Mézenc)高原で最も美しいロマネスク様式の教会である。

ペリゴール(Périgord)の聖フロンティウス(仏:Saint-Front)に捧げられたこの教会は、11世紀初頭にモナスティエ(Monastier)の修道士によって建てられた。

1961年の修復の際に、ローマ時代の碑文が刻まれた石が発見された。このため、ローマ時代の遺構(別荘や神殿)の跡地に建てられた可能性があると考えられている。

教会が初めて言及されたのは、1039年。1096年以前、教会とその付属施設はメザンクの領主に不当に所有されていた。ル・ピュイ司教とル・モナスティエ修道院長ギヨーム4世は、聖地へ旅立とうとしていた強欲な領主たちに、これらの財産の返還を迫った。彼らは、1000枚以上の金貨を手に入れ遠征の費用をまかなったのである。1096年以降、数世紀にわたって、教会はモナスティア修道院の管理下に置かれた。

16世紀以降、ゴシック様式の扉口と、南側と北側の二つの側廊が造られた。また、教会の隣には、16世紀に作られた非常に高さのある十字架がある。

外観をみます。

Église Saint-Front の外観

ゴシック様式のファサードはロマネスク好きには残念ですが、

Église Saint-Front(西側外観)

東側にまわると、後陣が美しい石肌をみせます。

Église Saint-Front(東側外観)

持ち送りや柱頭に彫刻がありますが、かなり摩滅してしまっています。

Église Saint-Front(東側外観)

教会の中に入ります。

Église Saint-Front の内観:全体

教会の中の、全体の様子。

Église Saint-Front(内観、身廊にて東を向く)

植物模様の柱頭彫刻がいい感じ。

クワイヤには、

Église Saint-Front(内観、身廊にて東を向く)

別のタッチの柱頭彫刻があります。

すごく簡素で、美しい。

人の顔が描かれているものもありました。

穏やかだからこそ、心に響くように感じます。

Église Saint-Front。後陣が美しく、教会内には穏やかな表情をみせる柱頭彫刻があります。

Airbnb

この日の見学を全て終えた夫と私は、車で西に約5分移動して、サン=フロン(Saint-Front)の村はずれにある Airbnb にチェックインしました。

台所兼食堂兼居間、シャワー&トイレ、ロフト部分に大きなベッドが三つという間取りの一戸建てで、無料の駐車場つき。2人で2泊の総額が€ 152.33 でした。

Airbnbでの食事

台所が、鍋やフライパンにいたるまで、新しくてうれしかったです。

基本的に自炊ですから重要。

また、網戸があって、窓を開けると高原の涼しい風が入って気持ちよかった。

さらに、広い前庭で夕涼みしながら犬と遊んだり、鶏を追いかけたりできました。

Airbnbの前庭

十分な広さがあり、洗濯機はもちろん、自炊に必要なものが全て揃っていて、

居心地が良かったです。

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