ヴィコフェルティレ(Vicofertile)<2>

Parrocchia San Geminiano、続きです。柱頭彫刻を見ます。

6本の柱にほどこされている彫刻は、簡素ながら豊かな表現力を感じます。

祭壇から西を向いて撮った写真です。

Parrocchia San Geminiano、祭壇から西を向く。私が画像を編集して、柱頭番号をつけました。

上の写真にふした番号にしたがって、柱頭彫刻1から順に見ます。

柱頭彫刻1

東面に植物模様があり、植物模様を挟んで、南面にワシがいます。

柱頭彫刻1、南東面

南面には、ワシ、植物模様、寄り添うふたり。

柱頭彫刻1、南面(側廊側)

南面の寄り添うふたりがかわいいので拡大します。良いでしょう?

柱頭彫刻1、南面(部分)

南面の寄り添うふたりの左隣には、植物模様があり、西面にもワシがいます。

柱頭彫刻1、南西面

西面にはワシの左隣に蛇のような細長いものを食べる四つ足の生き物がいて、

柱頭彫刻1、西面

その左隣にはまたワシがいます。

柱頭彫刻1、北西面(身廊側)

柱頭彫刻2

身廊側に二股人魚がいて、東面に植物模様。

柱頭彫刻2、東面

南面には大きく口を開けた生き物がいて

柱頭彫刻2、南面(側廊側)

この大きく口を開けた生き物は射手に狙われています。

柱頭彫刻2、南西面

西面は(隣の射手のことなど存ぜぬかのように)美しい植物模様です。

柱頭彫刻2、西面

柱頭彫刻3

多様な植物模様が美しい。

柱頭彫刻3、南東面

西面は、植物だけかと思いましたが、よく見ると上のすみに植物をはきだす人たちがいました。

柱頭彫刻3、西面

柱頭彫刻4

残念ながらかなり損傷しています。

柱頭彫刻4、東面

西面には簡素な植物模様があります。

柱頭彫刻4、西面

柱頭彫刻5

ワシと二人の人物がいます。

柱頭彫刻5、南東面

東面の中央には、盾を持ち馬に乗る人がいて、

柱頭彫刻5、東面

続く場面には多くの人がいますが、何をしているものか。

柱頭彫刻5、北東面

人体のグニャっとしている人たちがいます。その隣には上からさしのべられた手をつかむ人がいて、この人は怪物に襲われているようです。

柱頭彫刻5、北面(側廊側)

怪物たちの隣には、手に何かを持つ男性がいます。

柱頭彫刻5、北西面

こちらでは、鳥たちが葡萄をくわえて並んでいます。

柱頭彫刻5、西面

鳥たちの隣では、男性が左手で鳥の首を、右手で蛇の首をつかんでいます。

柱頭彫刻5、南西面

柱頭彫刻6

女性一人の両脇に男性がいます。

柱頭彫刻6、南東面

女性は植物を手にしているようです。

柱頭彫刻5、東面

この角度には、悪魔、男性、女性がいるようです。

柱頭彫刻5、北東面

こちらには誰もいないかと思ったら、葡萄の枝の間から顔をだしていました。

柱頭彫刻5、南西面

こちらの角では、人が逆さまになりながら顔をのぞかせています。

柱頭彫刻5、北西面

6本の柱に豊かにほどこされた彫刻のそれぞれに、どんな意味がこめられていたのか、はっきりわかりません。

ですが、どれも、人や植物や動物たちがたいへんに愛らしい。

次回、洗礼盤を見ます。

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