モデナ(Modena)

2019年12月の旅行初日、二番目の目的地はModena。ノナントラ(Nonantola)から南西に約10km、バスで約25分の道のりです。Modenaでの目的は Duomo di Modena 。

バスを降りて南に歩き、ドゥオーモ通り(Corso Duomo)を左に曲がると、、、

ドゥオーモ通り(Corso Duomo)。

ファサードが目の前に。

大聖堂の西側

ああ、来て良かった。

以前に『創世記』と12か月の寓意の彫刻について少し書きました。見ごたえあるのに愛らしくもあるロマネスク彫刻の傑作です。

今回は地下聖堂など内部のことを書きます。

さっそく大聖堂の中へ。

ファサードを背にして東を向く

ファサード裏に案内が掲示してあります。

ファサード裏の案内掲示

案内掲示によると、現在の大聖堂は建築家ランフランコ(Lanfranco)の指導のもとで1099年6月9日に建築が開始され、1106年に旧大聖堂にあった聖ジェミニアヌスの石棺が移管されたことがファサードに記されています。これについての詳細はまたの機会に書きますね。

今回は、地下聖堂など教会内部に集中します。

フロアプランを拡大。

左にあるのが地下聖堂、右にあるのが地上階。

ファサード裏の案内掲示のフロアプラン(上が南)

地上階は三後陣、三身廊、翼廊の無いバシリカ・プランで、その東側部分のほぼ同じ形が地下聖堂になっています。

地上階部分を眺めます。

身廊から南側廊を向く

南側廊には15世紀〜16世紀の作品が並び、

南側廊

身廊の中ほどには13世紀の説教壇(pulpit)があり、

身廊から北側廊を向く

北側廊には14世紀の大祭壇があります。

北側廊

地下聖堂に近づきます。

地下聖堂の入り口は列柱が支える欄干(parapet)がポルティコのようになっています。

地下聖堂の入り口

欄干はキリストの受難を描いた12〜13世紀の浮き彫りがほどこされていて説教壇(ambon)がつけられています。説教壇も13世紀の浮き彫りで装飾されています。

浮き彫りは16世紀に破壊され20世紀に復元されました。

地下聖堂の入り口

浮き彫りは荘厳のキリスト、聖人たち、使徒たち、最後の晩餐や弟子の足を洗うキリストと言った場面が展開します。

いざ、地下聖堂へ。

地下聖堂

私はここに入るときいつもドキドキします。

地下聖堂

正面の祭壇の向こうに、1106年に旧大聖堂から移管された聖ジェミニアヌスの石棺が鎮座しています。

静かに手を合わせて深く祈りを捧げている人が絶えずいたので石棺の写真は遠慮しました。

ここの柱頭彫刻が素晴らしいんです。

地下聖堂の柱頭

古典的な植物模様もありますが、

地下聖堂の柱頭

空想的な動物たちがいて、

地下聖堂の柱頭

それらがとても

地下聖堂の柱頭

愛嬌があります。

地下聖堂の柱頭

この目、この鼻、この歯。髪型もすてきですしなんとも言えない表情です。

最後に外に出てランフランコ通り(Via Lanfranco)から、

大聖堂の北にあるランフランコ通り(Via Lanfranco)

大広場(Piazza Grande)へ行きました。

大聖堂の南東側

優美な姿を眺めていると心が清らかになる気がします。

Duomo di Modena、世界で最も美しいロマネスク様式の大聖堂です。

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