2019年9月の旅行八日目、二番目の目的地はSorpe。エステリ・ダネウ(Esterri d’Àneu)から北西に約10km、車で約17分の道のりです。
ここでの目的は、Sant Pere de Sorpe。
駐車場に車を停め、
歩いて、建物がひしめく中央部へと進みます。
Sant Pere de Sorpeが見えて来ました。
ファサードが教会の東側にあります。
北の小後陣だけは残ってます。
石垣が邪魔なので、もう少し教会の東側がよく見える位置から。
南側から、石垣の上に行ってみます。
教会の南側は墓地。
南壁には、かつては扉口だったような、あとが。
教会の西側は、通常の教会はファサードがあるんですが、こちらの教会はのっぺらぼう。
振り返ると、墓地はこんな感じ。コンパクトですが、花がいっぱい。
門を通って、教会の東側(主扉口)に行きます。
南小後陣があったのかな、と思わせるあとが。
後ろに下がって、主扉口もフレームに入れて。
主扉口は、質素です。
そして、扉はガッチリ閉じられていました。
頼んでおいたガイドが体調を崩さなければ、中を見学させてもらえた😢のですが。
中にある、どうしても見たかったものというのが、洗礼盤と、用途は知らないけれどライオンっぽい図が彫ってある石。
それはそれは愛らしいので、ぜひ実物を見たかったのですが、楽しみをとっときます。
見学に話を戻します。
北小後陣に目をやると
フロアプラン付き案内板があります。
案内板によると、Sant Pere de Sorpeは、さまざまな時代の手が加えられています。建物の最も古い部分は、11世紀から12世紀のロマネスク様式またはロンバルディア様式であり、その後、大きな改築が17世紀から18世紀に行われました。
その際、南小後陣と主後陣をとりこわして、16世紀の祭壇画のある西側に大きな祭壇を設け、教会の東西の向きを変えました。側廊は礼拝室に改築され、鐘楼は1726年頃に改築されました。
12世紀のロマネスク様式の壁画は修復され、バルセロナのカタルーニャ美術館やセウ・ドゥルジェイ(Seu d’Urgell)の司教区美術館に収められています。
Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona で、2019年9月5日に撮った写真をご紹介。
17世紀から18世紀にかけての改築の際、主後陣をとりこわした、と、さらっと言ってましたが、そこにはきっと、素晴らしいロマネスク様式の壁画があったんじゃないかなと思うんです。ああ、残念。
ま、これだけ残っているだけでも、よしとしましょう。
気をとりなおして、北壁部分を。
内陣上部のアーチ部分は、色彩が比較的よく残っています。
さらに、内陣北側が、素晴らしい。
こんな素晴らしい壁画が、こんな小さい村の、こぢんまりした教会にあったというのが、驚きです。
Sant Pere de Sorpe、素晴らしい12世紀の壁画はバルセロナのカタルーニャ美術館やセウ・ドゥルジェイ(Seu d’Urgell)の司教区美術館に移されていますが、現地の教会では、洗礼盤や、唯一残った南小後陣が、ロマネスクが華やかだった頃をしのばせてくれます。
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