カルデット(Cardet)

2019年9月の旅行六日目、最初の目的地はCardet。泊まっている宿から西に約3km、車で約4分の道のりです。

六日目、9月9日(月)ボイ谷
15. カルデット(Cardet)
16. バルエラ(Barruera)
17. – 19. タウイ(Taüll)
20. ボイ(Boí)
21. エリル・ラ・バル(Erill la Vall)

この日の訪問予定は怒涛の七箇所。青字の15~21です。

パンフレット(の画像を編集して訪問番号をつけました)

最初に目指すは Santa Maria de Cardet 。

ここは、7月と8月の週末にのみ(10時~14時と16時~20時)開きます。2019年9月に行った私は、中に入れませんでした。

最初にここを目指した理由は、二番目に訪問予定のバルエラ(Barruera)が朝10時から開くので、それまでに外側しか見られないカルデット(Cardet)に行ってしまおう、という考えです。

さて、細い山道を登り、集落に入ってすぐの駐車場に車を停めました。

歩いて教会に向かいます。朝の爽やかな日光がまぶしい。

ひらけた場所では、豊かに流れる水が訪問者を歓迎します。

冷たいんですよ、この水。

山々がはぐくんだ水だからでしょうか。

ふと見上げると、山が美しい。

教会に着きました。

主扉口は、控えめな姿。

向かって左は墓地になっています。

墓地から、西壁と、その上の鐘楼を見ます。

Centre del Romànic de la Vall de Boí によると、教会は11世紀から12世紀にかけて建設され、13世紀に改築が行われた後、17世紀から18世紀にかけてバロック様式で改築されて現在の姿になりました。鐘楼はバロック様式です。

Centre del Romànic de la Vall de Boí に載っていたフロアプランがこちら。

Centre del Romànic de la Vall de Boí に載っていたフロアプラン

ボイ谷の教会の中では唯一、傾斜を利用して造られた地下聖堂がある教会です。

内部には聖母マリアの13世紀の祭壇画のコピーがあり、そのオリジナルは、バルセロナのカタロニア国立美術館に移設展示されています。

Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona で、2019年9月5日に撮った写真がこちら。

Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelonaに移設されているオリジナル(13世紀)

中央の聖母子像を四福音書記者のシンボルが囲み、さらにその周りには、受胎告知、ご訪問、ご生誕、羊飼いへの告知、三博士の礼拝、エジプト逃避などの場面が描かれています。

聖母マリアの慈愛に満ちた顔、イエスのビシっとした手指、生き生きした四福音書記者の動物たちや聖母マリアが乗るロバの表情に対して、羊飼いへの告知に描かれているハンコで押されたような羊たちの無表情な存在感。実に楽しく味わい深い作品と思います。

さて、見学続行です。

後陣が素晴らしいので、張り切って見に行きます。

なんとか後陣が眺められる場所にまわりこみたい。

見下ろすと、谷底を流れる川(La Noguera de Tor)の貯水池(Pantà de Cardet)が見えます。

豊かな水のおかげで立派に育つ樹木たち。元気に生い茂っていて、

後陣をはっきり見ようにも、空を飛ばない限り、無理。

うーん、ドローンが欲しい。

ドローンを持っていない私は、意を決して、よじ登りました。

ひーふー言いながら。

後陣の軒下に並ぶのこぎり状の装飾が、ロンバルディア帯が、つけ柱が、良い!!

さらによじ登って、もっと近づいて見ました。

顔があります。

拡大。

反対側にもあるのかな?と草木をかきわけて反対側へ。

残念。顔は、こちら側には無かった。

後陣が地面と接する部分は、こうなってました。

よし。後陣の見学は、この辺でおしまい。

私は草木をかき分け、さらによじ登って、ようやくファサードの隣にある墓地に戻りました。

Santa Maria de Cardet 。素晴らしい祭壇画はバルセロナのカタロニア国立美術館に移設展示されています。現地では、清らかな水と爽やかな山、そして、たいへん美しい後陣が迎えてくれます。

 

 

 

 

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