ピエーヴェ・ディ・ブランコリ(Pieve di Brancoli)

2019年GWの旅行十日目、最初の目的地はPieve di Brancoli。泊まっているルッカ(Lucca)から北に約17km、車で約30分の道のりです。

5月3日(金)に訪問したのは七箇所。
42. ピエーヴェ・ディ・ブランコリ(Pieve di Brancoli)
43. バルガ(Barga)
44 ~ 48. ルッカ(Lucca)

グーグルマップを編集して訪問番号を加えました。赤い線がトスカーナ州の州境です。

この日の朝、夫はスポーツ観戦に行ってしまい、そのまま別々に帰国する予定。ここからは、一人旅です。

Pieve di Brancoli での目的はサン・ジョルジョ教会(Pieve di San Giorgio)。

こちらはガイドツアーでのみ、中を見せてもらえます。教会のHPに載っている連絡先にWhatsAppして5月3日の朝10時に約束しました。

上のグーグルマップ画像で、ルッカから42番に行くにはまず黄色い道(SS12)で北上して右折。その後は細い山道をくねくね登ります。

道の向こうに鐘楼が見えました。

9:50に無事に到着。ファサードの前に車を停められます。

鐘楼とファサード

教会のHPを見て連絡した人とは10時の約束でしたが、全然来ないから10時半に電話したんです。そしたら「車にトラブルがあって遅くなっています、申し訳ありません。あと20分くらいで着きます。」とのことでした。

ま、そういうこともあるさ。

案内板がありました。それによると、772年に遡る教会との説がありますが、最初の文書記録は1097年。建物は11世紀から12世紀の建築の特徴を持っています。バジリカ型の三廊式で、半円柱形の後陣が一つと、古典的な装飾の西扉口があります。内部には、柱頭彫刻、頭部彫刻とライト(Raito)という署名を持つ聖水盤があります。

この聖水盤は、教会のHPによると、2000年に盗難にあって現在は行方知れずなんです。残念。

洗礼盤、内陣、説教壇はグイディ(Guidi)の名前で知られる職人達によって13世紀に造られました。

ゾディアック(Zodiaque)の『la nuit des temps』によるフロアプラン

さて、鍵を開けてくれるガイドの人を待っている間は、教会の外側の撮影祭り。

ファサードの西扉口です。

西扉口

扉の上に繊細な彫刻があります。

西扉口の装飾

扉に張り紙がありまして、内部見学をしたい場合の連絡先が書いてあるんですが、その下にこんなことが書いてあります。

この教会は外部からの援助なく140名の住民によって維持管理されています。この維持管理業務を支える皆様からのご寄付に感謝いたします。

よりによって、こんな教会の聖水盤を盗むとか、間違ってるから!

ファサードの近くに掲示板があって、翌日16:30の聖ミサの告示がありました。毎週土曜日に聖ミサが行われます(後で案内の人に確認しました)。

ファサード前の掲示板。青い張り紙の左側に透けて見えている白い建物の場所が墓地です。

教会は急斜面に立地しています。

ファサードと南壁。

南扉口

扉の上の装飾も繊細で見事ですが、

まぐさに、印象的な彫刻があります。

南扉口のまぐさ

何を示す図像か分からないのですが、力強く心に残ります。

後陣を見ます。

後陣

電話で話した通り、10:50にガイドの人が来てくれました。

早速、鍵を開けてもらって、西扉口から教会の中に入ります。

ファサードを背にして後陣を向く
北側廊
南側廊
身廊から南側廊を向く
身廊から北側廊を向く

教会の内部は遮蔽板で手前と奥と、二つに分けられています。手前は信者の場所、奥は聖職者の場所。

弱気な私は、聖職者の場所に入るのは多少ためらったので、ここが限界。

ちょっと、待て。

十字架もすごく良いけど、

祭壇の上の十字架(13世紀)

祭壇の下に潜んでる人が、たまらない。

祭壇の下

愛嬌ありすぎでしょう。

振り返ると、ガイドの人のシルエットがカッコよかった。

後陣を背にしてファサードを向く。

ファサードを入ってすぐ左に、訪問者が記帳できるノートブックがあります。ガイドの人のリクエストに応えて日本語で、2019年5月3日、私も記帳しました。

盗まれた聖水盤があった場所は、身廊。

現在は代わりに白い聖水盤が置かれています

盗まれた聖水盤の絵葉書をいただきました。その写真がこちら。

盗まれた聖水盤(絵葉書の写真)

見ればみるほど、魅力的なロマネスク彫刻です。戻ってくることを願ってやみません。

北側廊には、洗礼盤があります。

洗礼盤
細かな彫刻が豊かです。

身廊には立派な説教壇。

説教壇(13世紀)

別の角度から

説教壇
生き生き

柱頭彫刻も味わいがあります。

サン・ジョルジョ教会(Pieve di San Giorgio)。

山道をえっちらおっちらやって来て、宝石のような教会に辿りつきます。

いつまでも貴重なロマネスク建築やロマネスク美術が保存されますように。そして何より、盗まれた聖水盤が元の場所に戻されますように。

 

 

 

 

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