ヴェズレー(Vézelay)<1>

2018年9月の旅行二日目、最後の四番目の目的地はVézelay。ムーティエ=アン=ピュイゼイユ(Moutiers-en-Puisaye)からは南東に約60km、車で約一時間の道のりです。

目当ては当然、サント・マドレーヌ大聖堂(Basilique Sainte-Marie-Madeleine)。

なんと、ありがたいことに7時から20時まで開いているんです。だから夜の風情と朝一番の爽快な姿を両方とも味わっちゃえ、ということで聖堂のすぐ側のこちらのホテルに一泊しました。

SY LA TERRASSE
2 Place de la Basilique, 89450 Vézelay

一泊総額€109。

この村に泊まった、もう一つの理由は、この Vézelay が私の好きなフランスの最も美しい村(”Les Plus Beaux Villages de France”)の一つだから。映画のワンシーンのような素朴で美しい風景が期待できます。

最も美しい村のサイトがこちら。写真がきれいです。

もう、村に近づいたときから胸が高鳴るんです。一面に広がる緑色の畑を貫く道を進んでいると、突然、はるか前方の丘の上に、建物の連なりが見えて。

Vézelay の村は丘の上。飲食店が沢山ひしめく坂下の場所から、村の中心に向かう道が一筋のびていて、その細い上り坂の両脇にはオシャレな店が並んでいます。可動式の車止めがある場所で停車し、来てくれた男性にホテル・テラスのゲストだと告げて、さらに進むと、聖堂が現れました。

チェックインを済ませると、18:30でした。早速、聖堂へ。

上の写真で人が出入りしている、向かって左の扉から入りました。

入るとそこは、ナルテックス。ここからして天井が超高くて、すっごーい。そして、圧倒的な彫刻がありました。

動画に撮りました、こちらです。

案内が掲示されていました。

これによると「ここは9世紀から16世紀までベネディクト会の修道院で、丘の上は修道院に関連する建物でいっぱいでした。しかし13世紀後半から凋落して、フランス革命の後は廃墟のように。19世紀の再建工事のおかげでようやく今の姿になり、20世紀に再び巡礼の拠点になりました。」

上のマップで、濃い色の部分が現存する建物、淡い色の部分が昔あったけど今は無い建物。

現在の大聖堂の中の様子を示すのが下のフロアプランです。一番古い部分はカロリング期(9世紀)からの地下聖堂。ナルテックス(1145頃)や身廊(1120-1140)はロマネスクですが、クワイヤ(1165-1215)は初期ゴシックです。

この、身廊がロマネスクだけど、クワイヤは初期ゴシックって言うの、大事なポイントです。クワイヤが明るくなるので。

私が一番印象に残ったのは、下の案内掲示です。

「マグダラのマリアはキリストの復活を最初に見た弟子であり、使徒たちの使徒と呼ばれます。また、イエスによって赦免されるキリスト教徒の体現者です。イエスの昇天後、キリスト教徒が迫害される中、他の弟子とともにエルサレムを去って南仏プロヴァンスに来ました。そして残された日々をサント=ボーム山の洞窟で苦行と祈りの中で過ごしました。彼女はキリストによって罪を贖われたことから、囚人や捕われている(と感じている)人の守護聖人です。

亡骸はプロヴァンスのサン=マクシマン修道院に埋葬され、9世紀にヴェズレーの修道士がその聖遺物を求めて行きました。聖遺物を公開するとヴェズレーには数多くの巡礼者が訪れ、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路になりました。

暗い身廊に始まって光あふれるクワイヤで終わる道は巡礼そのものであり、ヴェズレーは光の教会なのです。」

この、最後の「光の教会」っていうの。これが強く印象に残ったんです。

ナルテックスにある有名な彫刻、向かって左(北)のもの。

向かって右(南)のもの。

そして、いっちばん有名な、真ん中のもの。

聖堂内に入りました。既に19時頃ですが、光がキレイに差しています。そして、ロマネスクの身廊に比べると、初期ゴシックのクワイヤが、すごく明るい。

ロマネスク聖堂が次々とゴシック様式で改築されたのも無理ないかも。

なんか明るいのって良いじゃん、って感じで、工事が進められた気がします。とは言っても、私は相変わらず、素朴なロマネスクが好きです。

cryptにも入ってみました。

階段を降ります。

こんな感じ。

柱頭彫刻が、すごかった。一部だけですが、掲載します。

一番有名な「神秘の粉挽き」
左がモーゼ、右が聖パウロ。挽き臼はイエスで「旧約」の教えを「新約」に変えているところだそうです。

拡大します。

「淫欲と絶望」

「モーゼと金の牛」

「ライオンと戦うダビデ」

「ガニメデの誘拐」

「聖アントニウスの誘惑」

「世俗の音楽」

どうも悪魔が気になってしょうがなかったです。ユーモラス過ぎ。

見学が一段落したところで、夕食です。村の人気を甘くみて予約していなかったため、どこも満席。かろうじて席があった近くのビストロで食べました。

Le Bougainville
26 Rue Saint-Etienne, 89450 Vézelay

夫はカルパッチョ、

私はポトフ、

夕食は野菜多めに軽く済ませました。

Vézelay、続きます。

 

 

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