アルル・シュル・テク(Arles-sur-Tech)<1>

旅行六日目。最初にアルル・シュル・テクの聖マリア修道院に行きました。フランス語では Abbaye Sainte-Marie d’Arles-sur-Tech、カタルーニャ語では Abadia de Santa Maria d’Arles, Vallespir と呼ぶそうです。

宿泊しているペルピニャン(Perpignan)のAirbnbからは南西に40km、車で45分の道のりです。

この日、最初に Arles-sur-Tech に行っちゃいましたが、浅はかでした。絶対、最初にレ・クリューズ(Les Cluses)に行くのが正しいです。詳しくは Les Cluses のページに書きます。

前もってグーグルマップで現地の様子を確認しました。
目指す修道院は下の地図の中央付近です。

下調べ通り、修道院の近くのスーパー「Spar」の周りに駐車スペースがたくさんあったので、余裕で車を停めて修道院に向かいました。

でも私、どこが修道院の入り口か分からなかったんです。。。下調べしたとき、もしかして観光案内所(Tourist Information Center)の所から入るのかなあ、まさかよね~と思いましたが、そのまさかでした。

入り口が分かるまで、この辺のはずなんだけどなあ、と思って歩き回りました。別の建物が邪魔していますが、ファサード(façade)がちらっと見えて撮った一枚。

そしてグーグルマップにオレンジ色の飲食店マークで「Les simoits」とある辺りまで来ると、道端に案内表示がありました。空が映って見づらいですが、③の「Parc du Palau」が修道院の入口と書いてあります。

あらま、やっぱり、そこだったのね。。。入口を探して歩き、時間を使ってしまいました。これ、次の予定に響くんです。

もう、とにかく大急ぎで来た道を戻りました。

行ってみると、ここで修道院見学の受付をしてくれて奥の階段が修道院につながっていました。

ひとまず入れてホッとしました。もちろん、ここでもpassが使えて割引してもらえます。受付では案内シート(英語版)のコピーを貰いました。

修道院の概要を書きます。

カタルーニャで最も古いベネディクト会修道院の一つで、シャルルマーニュ(カール大帝)がイスラム勢力を後退させた遠征(778年~780年)後、まもなく創設されました。

当初は5km北東の古代ローマの浴場跡(今のAmélie-les-Bains)にありましたが、9世紀にノルマン人が侵入したので、より安全な現在の場所に移転しました。

ルシヨン伯爵、バルセロナ伯爵やアラゴン王の保護で、修道院は聖遺物の寄進を受けるなど威信を高め、急速に拡大して中世カタルーニャで最も権威ある修道院の一つになりました。

でも、次第に衰退してフランス革命の頃には最後の6人の修道士が修道院を去りました。修道院教会(abbey church)は村の小修道院教会(parish church)になり、全ての所有物と建物が売却されました。

900年の歴史を通じて修道院にはプレ・ロマネスク、ロマネスク、ゴシック、バロックなど各時代の芸術が次々と創作されました。

でも、個人的にはロマネスクまでが一番好みなので、好きな部分を中心に書いちゃいます。

受付でもらった案内シートのコピーにフロアプランがありました。

①回廊(The Cloister)
④教会(The Church)
⑨北側廊(The North Nave)
⑩南側廊(The South Nave)
⑮カウンター・アプス(The Counter Apse)
⑯ファサード(The Façade)
⑰聖なる墓(The Holy Tomb)
⑱防御塔(The Defensive Tower)

つまり、南に回廊があって、北にバジリカ様式の教会があります。この教会が変わってます。通常、聖堂は東向きで façade は建物の西側にありますが、この教会は西向きで façade が建物の東側にあるんです。そして、通常は無い Counter Apse なんてものが東側(façade の裏)にあるんです。

なお、防御塔(The Defensive Tower)って何よ?鐘楼(bell tower)はどうしちゃったのさ?と思ったので、補足します。11世紀には修道院は四つの正方形の塔で要塞化されていたそうです。現在、上空から見るとこうなります(グーグルマップのサテライト写真を私が編集しました)。

11世紀には東に防御塔が二基、西に鐘楼が二基ありました。現在、鐘楼は一基だけが残っています。北にある広場から鐘楼と防御塔をみるとこんな感じ(グーグルマップのストリートビューの画像)です。

 

さて、見学はまず回廊から。ゴシック様式です。ここのは、ほっそーい二本柱が特徴的。

奥に鐘楼の上の部分が見えます。

次回、教会について書きます。

 

 

ブログランキングに参加しています。よろしければポチお願いします。


芸術・人文ランキング

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。