2018年3月、エミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)<2>

2018年3月の旅行の二日目は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)からMilano に移動します。その前に、昼食(pranzo)はmamma の手料理を食べる予定です。

ここで、Emilia-Romagnaの食文化について、少しご紹介します。

伝統的なモデナのバルサミコ酢、アチェート・バルサミコ・ディ・モデナ(Aceto Balsamico di Modena)は各家庭の屋根裏で作られます。屋根裏が適しているのは、夏には暑く、冬には寒い、寒暖の差が熟成に欠かせないからです。

写真は、イタリアの家の屋根裏です。ここに来ると、独特の香りがします。ぶどうの匂いと酸っぱい匂いです。

そして、年に一度、ひとまわり小さい樽に移します。化学的な添加物を使わず、樽の薫りと熟成で美味しくするので、できるまで20年以上かかります。

一度だけ、おじいさんが作った、90年もののAceto Balsamico di Modenaを味わったことがあります。

とろーりとした真っ黒な酢(aceto)を小瓶からスプーンに注ぎます。ツンとした酸っぱい匂いは一切ありません。口に入れると、驚いたことに、とても甘いんです。そして、複雑で芳醇な香りが頭全体に広がりました。鼻に抜ける強い香り、とかではなく、頭全体に、じわじわと広がるんです。何これ?!美味しい!!

Aceto Balsamico di Modenaは、パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)と言うチーズを用意して、かわりばんこに食べます。とても相性が良いからです。

Parmigiano Reggianoは、家庭で作るのではなく、チーズ工場で職人が作りますが、化学的な添加物を使わないで熟成だけで美味しくする点は、aceto balsamico di modena と共通しています。

イタリアの兄が言ってました。グラナ・パダーノ(grana padano、似た味の別のチーズです)が安いのは、化学的な添加物を使うからだ、って。

もう一つ、この地域で有名な食材があります。

プロシュット・ディ・パルマ(Prosciutto di Parma)です。

Prosciutto di Parma は専門の職人がParma地方の気候を活かして長期熟成させて芳醇な風味でまろやかに仕上げます。Parmigiano Reggianoと同様、産地保証による品質管理のため、その名称を使用する条件は厳しく、化学的な添加物は禁じられています。

昔、このイタリアの家には肉屋に置いてあるようなスライサーがあって(業務用スライサーなんて、いくら田舎の大家族でも、普通は置いてません)、でーん、とProsciutto di Parmaが乗っかってて、私は好きなだけスライスして食べていました。なんとも贅沢。

この日の朝、前夜に会えなかった友達が二人、会いに来てくれました。これまた楽しく過ごしたのですが、色々と考えさせられることも、ありました。いつか、こちらのブログでお話しすることがあるかも知れません。

二日目も、pranzoはmamma の手料理を、ありがたーく、いただきました。

一皿目(primo piatto):クワドレッティ・イン・ブロード(quadretti in brodo)
二皿目(secondo piatto):カツレツ(cotoletta)
デザート(dolce):アイスケーキ(torta gelato)

quadrettiは卵と小麦粉でできた小さなパスタです。こんな感じ(写真はAmazonのをお借りしました)。

brodoは肉と香味野菜でとった金色の洋風出汁で、quadretti in brodoは上記のパスタが入っているスープです。

mammaのcotoletta美味しい。

pranzoは全皿、最高(ottimo)!でした (*´▽`*)

食後、papàがmammaの所に行くように言います。mammaはAceto Balsamico di Modenaが入った小瓶を丁寧に梱包してくれていました。税関でトラブルになるといけないから、といって表に「贈り物。バルサミコ酢。」と濃く書きながら。

別れの挨拶をして、papàにレッジオ・エミリア(Reggio Emilia)の駅に送ってもらいました。

道中、papàが「ああ!失敗した!!」というので尋ねると、Parmigiano Reggianoを渡そうと思っていたのに忘れた!と。。。そんなの、全然、大丈夫っす。v(。・・。)

イタリアの家が余裕のある裕福な家かというと、絶対にそんな事はありません。

料理上手のmammaは、一張羅が必要な催しの前には、時間をやりくりして自分用のコサージュや娘の服を手作りしていました。買うと高いから。親戚と力を合わせて工場をやり繰りしていたので、季節が来ると経理書類が山積みで、大忙しでした。実子4人の他、私みたいな留学生や、恵まれない子供を夫婦で預かっては、仕事で留守がちなpapàの分も一人で面倒をみていました。

お調子者のpapàですが、イタリア全土はもちろん、フランスやギリシャにまで睡眠時間を削って営業やメンテナンスにまわっていました。エンジニアですから、どんなに丁寧に洗っても、爪の間に深くしみこんだ機械油が取れなくて。大きくて、かたい手です。

イタリアの両親がもたせてくれたAceto Balsamico di Modena、無事に東京に持って帰ることが出来ました。大切に、味わいます。

次回、Milanoのことを書きます。

 

 

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