2018年3月の旅行で最初に行ったのはイタリアのエミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)です。
イタリア滞在中はロマネスクには行きませんでした。割愛しようかとも思ったのですが、もしかしてご興味を持ってくださる方がいるかも知れない、と期待して、書きます。
金曜日の夜、羽田空港を発ち、乗り継ぎ時間を含めて17時間かかって、ようやくボローニャ空港に着きました。現地時間の土曜日の朝10時ごろです。
このイタリア滞在は、イタリアの家族に会う事が主な目的です。イタリアの家族については、Modenaについて書いたページをご参照ください。
空港には、イタリアの父、papàが迎えに来てくれました。
ところで、イタリア語でお母さんは「mamma」と書いて「マンマ」と発音しますが、お父さんは「papà」 と書いて「パパー」と(2つの「パ」のうち、二番目を強く)発音します。アクセント記号が大事です。「papa」と書くと、「パーパ」と発音して教皇を意味します。そうです、あの、ローマ法王です。
10ヶ月ぶりの再会を喜びます。相変わらず元気そう。良かった!
駐車場が混んでいて路肩に停めてきたから、mamma は車で待っているとのこと。
車に行くとmamma の笑顔が、はじけてます。じわっと嬉しい。
事前に、プリペイドSIMを買わなきゃいけないから、お昼までに「Wind」に行きたい、と伝えてあります。
ヨーロッパ旅行でのインターネット接続について。私はモバイルルーター(数年前に多分7千円弱で買ったもの)を持って行き、現地でプリペイドSIMを買って差し込みます。大体20ギガで30ユーロくらい。30日間有効。30日も滞在しないのですが、これが最短プランです。
スマホに直接差し込まない理由は、ワッツアップ(WhatsApp)です。イタリア人、メールよりLINEより、WhatsAppします。だから私もイタリアの家族や友達とはWhatsAppで連絡してます。
WhatsAppは携帯電話番号でユーザーを特定する仕組みなので、プリペイドSIMをスマホに差し込むと、プリペイドSIMが持っている電話番号でデータを上書きして、これまでのWhatsAppのデータがダメになる可能性があるんです。
もし、SIMフリースマホをお持ちで、直接差し込んで大丈夫でしたら、プリペイドSIMを事前に購入するのも良いかも知れません。「Threeデータ通信プリペイドSIM【イギリス含む42ヶ国対応】【1GB / 30日タイプ】」とかを出発の10日くらい前に買っておいて、現地に到着したら、1、スマホ電源を切る。2、SIMカードを入れ替える。3、スマホ電源を入れる。の簡単スリーステップです。送料込みで2千円弱で買えます。
「Wind」って言うのはオレンジ色の看板が目印の通信会社です。ショップがあちこちにあって割安なので、重宝してます。
お昼までにWindに行きたい理由は、昼休憩(siesta)です。正午から夕方まで、お店が閉まっちゃいますから、正午の閉店前に入手したくて。
んで、papàに、プリペイドSIMを買わなきゃいけないから、お昼までにWindに行きたい、と伝えてあった訳です。papàはサービス精神旺盛で、ポーっとしてると、あちこち連れ回してくれるので、その前に、これが必要!と言っとかなきゃいけないのだ。
この時も車に乗るなり、行きつけの店があるからと言って、お菓子屋さん(Pasticceria)がやってるカフェ(Caffetteria)に連れてってくれました。ここで作ってるから美味しいんだ!と力説します。確かに、かわいい店で美味しそう。人でいっぱいです。
イタリアの朝ご飯をいただきましょう。cappuccinoに、カスタードクリームたっぷりのボンボリーノ・クレーマ(Bombolino Crema)。
Bombolinoは、まん丸の揚げパンで、砂糖がかかってます。ああ、この甘さとクリームの濃さ。懐かしいぞ。
なお、cappuccinoは朝ご飯用です。私が知ってるイタリア人は誰一人、朝以外は飲みません。私は昔、午後になってから注文して、バリスタの男性(目鼻立ちの大層はっきりした人)に超絶ビックリした顔をさせてしまいました。∑( ̄ロ ̄|||) そこまで驚く?!ってくらい。
朝ご飯を終えて車に戻り、はっと我に帰ると、時間が気になって来ました。だって案の定、papàってば、ランボルギーニの工場に寄ってくれてます。
まあ、それほど回り道では無いんですが。Windに行きたいから!と言って先を急いでもらいます。
mammaは昼食の献立を私に聞いてくれます。「何を食べたい?」メニューが決まり、これから買い物に行くそうです。私はWindに行き、無事にプリペイドSIMを入手しました。
さて、家に戻り、昼食(pranzo)です。田舎の典型的なイタリア家庭では昼食が一番、ご馳走なことが多く、家族で食べます。この日はイタリアの姉、兄、その連れ合いと子供達が集まりました。献立は以下の通り。
一皿目(primo piatto):トマトのスパゲッティ(spaghetti al pomodoro)
二皿目(secondo piatto):ローストチキン(pollo arrosto)
デザート(dolce):フルーツタルト(Torta di frutta)
これにパン(pane)がつきます。あと、昔から健康を気遣うmammaは、必ずグリーンサラダ(insalata verde)を添えます。
mammaの個人的なこだわりが、もう1つあります。例えば15人分のspaghetti al pomodoroを作る時、ソースは大鍋にまとめて作りますが、spaghettiは15人分をまとめて茹でて、どばっとソースにあえるのでは無く、多くても一度に200g(2〜3人分)。茹で上がったspaghettiとソースをフライパンで手際よくあえて、さっと提供します。
手間がかかりますが、この方が、歯ごたえもソースとの絡みも良く、美味しいのです。次から次へとspaghettiを茹で続け、ソースとあえて提供します。提供された人は、ありがとう(Grazie)と言い、まだ食べて無い人に提供されるのを待つことなく、とっとと、いただきます。ブオンナッペティート(Buon appetito)!
全皿、とても美味しかった(buonissimo)!!
pranzoの後、papàがモデナのエンツォ・フェラーリ博物館(Muzeo Enzo Ferrari Modena)と、
マラネッロのフェラーリ博物館(Muzeo Ferrari Maranello)に連れて行ってくれました。
1950年代の車が、かわいい!
これでレーシングカーだなんて、イメージと違います。
ボンネットに革のベルトがついています。見辛い写真ですが、フロントガラスに近い辺り、長さ15cmくらいのが、左右1つずつ。
聞けば、ボンネットの皮のベルトは、ちゃんと閉じるための実用品だそうです。 ( ̄。 ̄) ほーお。そうでしたか。おしゃれ用かと思った。
papàはスマホで写真や動画をいっぱい撮って嬉しそう。まさかだけど、もしかして、、、自分が来たかったの? (⌒▽⌒;)
この後、晩ご飯(cena)は昔のクラスメート達と一緒に外食しました。お互い、いい年になり、結婚して子供もいて。でも一瞬で昔に戻って、盛り上がりました。
1日目は、濃くて楽しくて充実の一日でした。
明日は mamma の pranzo を食べてから、Milano に移動します。
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