テリオ(Teglio)

2023年8月19日(土)、三番目に訪れたのは Teglio。Chiesa di San Pietro です。

ここは、鐘楼と後陣が美しいです。

目次

1. Teglio へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .

1. Teglio へ

私はティラノ(Tirano)から南西に約12km、21分ほど運転して、町の中の教会に着きました。

南東側外観

14:00頃のことです。

2. 概要

現地には案内が見当たりませんでした。ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』による概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

サン・ピエトロ・ディ・テリオ
体積的には増幅されてはいるが、S. Fedelino di Samolaco の構造構図からそう遠くないところにこの教会がある。その建設段階に関する文書情報はない。1987年に Soprintendenza per i Beni Archeologici によって行われた緊急発掘調査によって、想定されていたよりも複雑な実態が明らかになった。特に後陣の南側では石組みの跡が確認され、中世初期の教会の残存部分であると解釈された(Mariotti)。また、古代の墳墓も発見された。

縦長の身廊を持つこの教会は、ほぼ台形の平面をしており、半円形の後陣があり、その外側には幅の広い平らな付け柱と、(S. Fedelino と同じように)ドロップ型のアーチがある。元々装飾が施されていた形跡はない。鐘楼三層には、幅が狭く背の高い開口部が二つの窓があり「松葉杖」のような柱頭がついている。特に後陣の特徴から、批評家たちは、この教会の年代を S. Fedelino の年代よりも若干遅く1025年から1050年頃と提唱しているが、文献的な証拠がない以上、地元の建築文化の保守的な側面を考慮に入れる必要がある。

11世紀頃の建築と考えられているようです。

3. 平面図

現地には平面図が見当たりませんでした。ジャカ・ブック(Jaca Book)PATRIMONIO ARTISTICO ITALIANO『LOMBARDIA ROMANICA VOL II』による平面図です。

ジャカ・ブック(Jaca Book)より

東が右です。

4. 外観

後陣。広くて平らな付け柱と、対になっているアーチ。

東側外観

鐘楼は、上の三層に窓があります。その下には盲アーチ。

南東側外観

後陣も鐘楼も、実に美しい。

西側外観

ファサードは簡素。

5. 内観

教会の中に入ります。

一部の壁には、新しい絵画があります。

身廊にて東を向く

たぶん、昔はロマネスク様式の絵画で覆われていたと思います。素敵だったに違いない。

Chiesa di San Pietro。鐘楼と後陣が美しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です