チリエ(Ciriè)

2023年8月1日(火)の最後、三番目に訪れたのは Ciriè。Chiesa di San Martino です。

ここは、鐘楼と主後陣の外観が良いです。内部には12世紀のフレスコ画の断片があります。

教会は4月の第2日曜日と9月の最終日曜日の10:00〜12:30と14:00〜18:00に「Canavese、CiriaceseとLanzoの渓谷における芸術、歴史、信仰の旅」の一環として開きます。私は教区に電話して担当者の携帯電話番号を教えてもらい、8月1日17:15の訪問を予約しました。

目次

1. Ciriè へ .
2. 概要 .
3. 東側外観 .
4. 内観 .
 4-1. 南側廊:ローマ時代の墓石 .
 4-2. ロマネスク様式のフレスコ画 .

1. Ciriè へ

私はグロッソ(Grosso)から南東に約6km、8分ほど運転して、町の中の小さな教会に着きました。16:45頃のことです。

南西側外観

2. 概要

ガイドから聞き取った概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

教会は、1000年頃に建てられた。当初は単身廊で、短い内陣と後陣があった。

おそらく11世紀末から12世紀にかけて、まず北側に鐘楼が建てられ、その数十年後に南側に少し背の低い側廊が追加されて南小後陣が設けられた。

1158年、教会は San Bernardo のアウグスティヌス会律修司祭たち(canonici)に委ねられた。

主後陣のアーチ部分には12世紀頃のフレスコ画が、両方の後陣には13世紀〜16世紀頃のフレスコ画が残る。

この後も、ガイドから聞き取った内容を引用するときは太字で書きます。

3. 東側外観

主後陣は1000年頃の建築が残っているが、南後陣は20世紀に修築された。

南東側外観

鐘楼が美しいです。

川の小石やレンガが使われています。

東側外観

1754年、ファサードの代わりに西側に奇妙な後陣が作られ、主後陣に扉口が開けられて一部が取り壊された。

このとき、主後陣のフレスコ画の一部が失われました。

この損傷は、1900年代初頭に行われた修復で部分的に修復され、建物は南側からアクセスできる元の状態に戻された。

4. 内観

南扉口から、教会の中に入ります。

4-1. 南側廊:ローマ時代の墓石

南側廊にローマ時代の墓石がいくつか置いてあります。

似顔絵のような顔が描いてあります。面白い。

ローマ時代の墓石
4-2. ロマネスク様式のフレスコ画

主後陣のアーチ部分にロマネスク様式のフレスコ画が残っています。

身廊にて南東を向く

アダムとエバだと思います。(旧約聖書の『創世記』3章)

一部ですが、いちじくの葉で腰を覆う姿が残っています。

ロマネスク様式のフレスコ画

後の時代に、上から別の絵が描かれました。

1600年代にペストの大流行がこの地域に打撃を与えたそうです。その時期を除いて、教会は何度も装飾され、改築されました。どんなときも、教会は人びとに寄り添っていたのだと思います。

Chiesa di San Martino。鐘楼と主後陣の外観が良いです。内部には12世紀のフレスコ画の断片があります。

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