レンノ(Lenno)<2>

2023年7月28日(金)、三番目に訪れたのは、Lenno にある Chiesa Santo Stefano です。

ここは、地下聖堂が素晴らしいです。

扉口と地下聖堂におりる階段の手前に「祈祷者は入場無料。観光客には修復作業支援のため€1の寄付を求む」との張り紙がありました。

Lenno では、三つの建物に行きました。以下のように3回に分けて書いています。
<1> Battistero San Giovanni Battista
<2> Chiesa Santo Stefano
<3> Chiesa di Sant Andrea

目次

1. Chiesa Santo Stefano へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 内観(地下聖堂へ).
5. 内観(地下聖堂) . 

1. Chiesa Santo Stefano へ

私は Battistero San Giovanni Battista からに約50メートル、1分ほど歩いて、教区教会に着きました。9:00頃のことです。

西側外観

ファサードは全くロマネスク様式ではありません。

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

この建物は Lenno 教区教会の母教会に相当し、洗礼者聖ヨハネの洗礼堂とともに、聖ゼノと聖マリアに捧げられた二つの礼拝堂(後に取り壊された)と墓地を含む聖域の中心を構成していた。

16世紀後半には、祭壇とserliana(中央アーチと左右の水平材からなる3連開口部)のある内陣のエリアが造られ、その後1615年から1618年にかけてヴォールトが作り直され、1698年にはファサードが完成した。内部の装飾や調度品の一部は18世紀から19世紀にかけてのものである。

この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。

3. 平面図

案内板による地下聖堂の平面図です。東が上です。

案内板による地下聖堂の平面図

では、見学しましょう。

4. 内観(地下聖堂へ)

身廊と北側廊との間の第2柱間に、地下聖堂へおりる階段があります。

身廊にて東を向く

センサーがあるので、自動で照明が灯ります。

地下聖堂におりる階段

階段には加工された石材があります。一部は碑文つきです。

加工された石材

古そうです。

5. 内観(地下聖堂)

地下聖堂に入ります。

わお。

地下聖堂にて南東を向く

地下聖堂は特に重要である。伝統的に11世紀後半とされており、ロマネスク期の証しである。ローマ時代の浴場建物の上に建てられた可能性がある。

地下聖堂にて北東を向く

使用されている柱頭は再利用されており、伝統的に初期キリスト教後期または中世初期のものと考えられている。

8本の支柱に8個の柱頭があります。コリント式の植物模様や、四角っぽい幾何学模様が彫刻されています。

特に、側壁の半柱頭は6~7世紀のものと思われる。

壁の柱頭
壁の柱頭

実際、6世紀にはすでにLennoにキリスト教の教会があったことが、発見された墓碑の破片(最も古いものは535年まで遡る)によって証明されている。

地下聖堂にて西を向く

西壁に碑文の破片があります。

碑文

後陣の窓が美しいです。

地下聖堂にて東を向く

地下聖堂は湖の水位にあるため、かつては湖の水に浸されることもあった。

美しい地下聖堂が残っていて、ありがたい。

Chiesa Santo Stefano。地下聖堂が素晴らしいです。

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