ピシュランド(Picherande)

2022年8月19日(金)、最初に訪れたのはPicherande。Église Saint Quintienです。

ここは、ピュイ=ド=ドーム(Puy-de-Dôme)県の、山あいの小さな村の小さな教会です。後陣の柱頭彫刻と持ち送りがかわいいです。

当初の訪問先リストにはありませんでしたが、時間をやりくりできたので、来てみました。

Picherande へ

夫と私は宿から北に24分ほど車を運転して、小さいけれど、にぎわっている村に着きました。11時頃のことです。

Église Saint Quintien(北西側外観)

新鮮そうな野菜や果物を売る露店が出ていて、たくさんの人が買い物しています。

また、覆いがかけてありますが、移動回転木馬が設置されています。営業が始まったら、子どもたちの歓声が聞こえそう。

教会の中に入ります。

Église Saint Quintien の内観:全体

教会の中の、全体の様子。

Église Saint Quintien(内観、身廊にて東を向く)

Église Saint Quintien の概要

教会の中に案内掲示がありました。一部を抜粋して太字で和訳します。

沿革
教会は、12世紀に身廊と後陣が、14世紀に側廊が建設され、15世紀に改築が加えられた。
地元の石材である灰色の安山岩、屋根にはスレートが使われている。
1789年以前は聖母に捧げられていたが、その後、515年から527年にかけて亡くなったクレルモンフェランの司教、Saint Quintien に捧げられている。

建築
ロマネスク様式の身廊は四つの柱間に分かれている。後陣は、ほぼ対称的な二つの聖具室に囲まれている。北側にあるものは、後に建てられたものである。

南側廊はリブ・アーチ(ゴシック様式)の四つの柱間からなり、そのうちの2番目の柱間には外部出入口があった。町外に移転するまで、墓地があったためである。
北側廊は三つの柱間しかない。入口の扉口は1番目の柱間に面しており、鐘楼を支えている。鐘楼は19世紀のものである。

外観をみます。

Église Saint Quintien の外観

ここの目当ては、後陣です。

東へ。

Église Saint Quintien(東側外観)

ちなみに、教会の南には眺望が広がっています。ゆったりした気持ちになれます。

教会の南の眺望

後陣の持ち送りと柱頭彫刻。

Église Saint Quintien(東側外観)

素朴な植物模様。

後陣の持ち送りと柱頭彫刻

舟に大勢の人が乗っているみたい。

後陣の持ち送りと柱頭彫刻

総勢七名です。

後陣の持ち送りと柱頭彫刻

ヒゲを生やした動物の持ち送りをはさんで、次の柱頭は、犬がウサギを追っているようです。

後陣の持ち送りと柱頭彫刻

犬の上に、なんだか変なのがいます。

後陣の柱頭彫刻

別角度も、かわいい。

後陣の持ち送りと柱頭彫刻

最後に、正面から。

後陣の柱頭彫刻

犬が舌を出しているの、芸が細かい。

Église Saint Quintien。山あいの小さな村の小さな教会です。後陣の柱頭彫刻と持ち送りがかわいいです。

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