Châtel-Montagne の Eglise Notre-Dame、続きです。身廊と側廊の柱頭彫刻をみます。
Eglise Notre-Dame の内観:身廊と側廊の柱頭彫刻、北側
身廊の西の端から北東を向くと、身廊と北側廊の間にある柱頭は植物装飾がならびます。
北側廊の壁に、目をひく柱頭があります。
右手に丸いものを持っています。ホスチア(聖体)かもしれません。
同じ柱頭彫刻を別角度から。彼女の左手と下半身は失われ、跡だけが残ります。
上半身が裸ですから、おそらく下半身も裸だったでしょう。下半身だけ摩滅したのではなく「下品だ」かなんか言って、故意に削られたのかもしれません。
右手に持っているのがホスチアだとすれば、悔い改めた女性(代表例はマグダラのマリア)かも。
交差部から北西を向きます。
身廊と北側廊の間にある柱頭にも植物装飾がならぶ中、
ひとつの柱頭には、しっぽをくわえる動物たちがいます。
ライオン?
Eglise Notre-Dame の内観:身廊と側廊の柱頭彫刻、南側
植物装飾が多かった北側よりも、南側には、人をテーマにした図像が多いです。
身廊の西の端から南東を向きます。
二股人魚。
女の子座りのように、両脚を曲げている人たち
手足だけ描かれた人を含めると、同じ姿勢の人が4人いるんです。上の写真には3人います。
同じ柱頭を別角度から。壁から手と足が出ています。
笛を吹く人たち
同じ柱頭を別角度から。笛を吹く人の横で腕をつかむ人。
交差部から南西を向きます。
二股人魚かと思ったら、足でした。脚はぐにゃりと曲がっています。
同じ柱頭を別角度から。隣の人は、左手に何かを持っています。
こちらは、祝福する人。
同じ柱頭を別角度から。仮面の陰に隠れる人。
さらに別角度。両手に何かを持つ人。ホスチアを食べているのかも。
荷を運ぶロバ
同じ柱頭を別角度から。人がロバのしっぽを両手で持っていて、顔は壁に隠れています。
反対側でも、人の顔が半分だけ出ていて、手足が描かれています。
ロバ、かわいい。
Eglise Notre-Dame。陸の上の美しい島のような教会の中には、花崗岩で素朴に刻まれた美しいロマネスク彫刻があります。
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