2019年9月の旅行七日目、三番目の目的地はVielha。ゴサック(Gausac)から南に約1km、車で約4分の道のりです。
Vielhaはアラン谷の政庁所在地で、人口は約4000人、標高974メートル。2000メートル級の山々に囲まれ、ガローナ川(フランス語ではガロンヌ川)とネレ川とが接する地点です。(Foment Torisme Val d’Aranのウェブサイトより)
駐車場に車を停め、目指したのは Sant Miquèu de Vielha。
町の中心にあります。
北扉口が主扉口ですが、ガッチリ閉まってます。
こういう大きい町の大きい教会って、きっと開いていると思ったのに、残念。
フロアプラン付き案内板がありました。
案内板によると、15世紀から17世紀に改築されたロマネスク聖堂で、14世紀の「最後の審判」を描いたゴシック様式の扉口、15世紀から16世紀の鐘楼、12世紀のロマネスク様式のイエスの彩色胸像、ロマネスク様式の洗礼盤、15世紀のゴシック様式の祭壇画、17世紀の壁画があります。
その、12世紀のイエスの胸像というのは、十字架降架を描いた彫刻群の一部と考えられています。教会の中にあるんですが、閉まっていたので残念ながら見られませんでした。
案内板にも象徴的に扱ってあるので、この教会では必見なのかも。
気を取り直して。見学続行です。
裏にまわって、教会の南側の様子は、こんな感じ。
北側に戻って、ナルテックスを見ます。
扉の上の装飾は14世紀のゴシック様式で「最後の審判」の図。
飛んでる人たち、細かく描き分けられています。
柱頭が印象的
いちばん端の柱頭が、気になります。
人の頭らしいものが三つ、目らしいものが四つ、興味深い表現です。
西側の柱頭の隣には、ロマネスク様式の磔刑像が。
ゴシック様式の教会に改築される前、ロマネスク様式の教会のティンパヌムだった磔刑像。今はゴシック様式の扉口の隣に置かれています。
Sant Miquèu de Vielha、教会の中にはロマネスク様式のイエスの胸像や洗礼盤があり、教会の外には以前はティンパヌムを飾っていた磔刑像があります。ゴシック様式の北扉口が印象的。
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