2024年9月14日（土）の最後、三番目に訪れたのはCorullón、Iglesia de San Miguelです。

ここは、南ファサードが素晴らしいです。後陣の持ち送りも良いです。

2024年7月15日から9月17日は、カスティーリャ・イ・レオン州政府の資金援助による記念碑的建造物開館プログラムのため、火曜から日曜の11:00〜14:00と17:00〜20:00に開いていました。

Corullón では、2か所に行きました。以下のように2回に分けて書きます。
＜1＞ Iglesia de San Esteban
＜2＞ Iglesia de San Miguel

1. Corullón

コルジョン（Corullón）は、カスティーリャ・イ・レオン州レオン県にある村で、県都レオンの約102km西にあります。

教会は、村の北端にあります。

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

この教会に関する最初の歴史的記録は、1120年8月13日付の文書に見られる。そこではウラカ女王がサンタ・マリア・デ・バルベルデ（Santa María de Valverde）の隠者たちに、サン・マルティン修道院（monasterio de San Martín）を寄進している。その修道院は「山とサン・ミゲル教区の間」に位置していた。

様式的には、鐘楼を除いて、後期ロマネスク様式に属する。複数の著者が、この教会をテンプル騎士団と関連付けているが、それを裏付ける文書は存在しない。単一の身廊は三つの柱間に分かれており、半円形の後陣は直線部分がない。

この建築物の中で特に目を引くのは、南側の正面扉口と、その上にそびえ立つ盲アーケードである。

この教会は、1931年6月4日に国定史跡に指定され、1977年と1978年に修復された。

この後は、Románico Digital を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

Románico Digital による平面図です。東が右です。

この教会の研究に取り組んだ著者は数人いる。この教会を最初に紹介したのはホセ・マリア・クアドラド（José María Quadrado）で、彼はこの教会を、この地域で重要な所有地を持っていたテンプル騎士団と関連づけたが、この考えは、これまでのところ、文書による証拠で裏付けられていない。マヌエル・ゴメス・モレノ（Manuel Gómez-Moreno）は、この建物を先進的なロマネスク様式の建築と定義したが、そのような依存関係については一切言及しなかった。ホセ・マリア・ルエンゴ・マルティネス（José María Luengo Martínez）は、この建物を12世紀半ばのものと推定している。ハビエル・カスタニョ（Javier Castán）も、テンプル騎士団の伝統を完全に否定することはなかった。マリア・コンセプシオン・コスメン・アロンソ（M.ª Concepción Cosmen Alonso）は、この点についてより慎重な姿勢を示し、この建物の建設時期を12世紀後半と推定した。

この建物の年代について決定的な結論を出すことは到底不可能である。