2024年9月9日(月)、二番目に訪れたのはArenillas de San Pelayo、Monasterio de San Pelayo Mártirです。
ここは、北扉口と勝利アーチの彫刻が素晴らしいです。洗礼盤とチャプター・ハウスの柱頭の彫刻も良いです。
2024年、教会は7月12日から9月8日の金曜から日曜11:00〜13:30と17:00〜19:00に開くと掲示してありました。
でも、私が9月8日午前に行った時には閉まっていました。私は扉に掲示されていた連絡先にWhatsAppし、9月9日12:30に開くと教えてもらったので、再訪しました。有料(€1)でした。
目次
1. Arenillas de San Pelayo へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(北扉口) .
5. 内観(勝利アーチ) .
6. 内観(洗礼盤) .
7. 内観(チャプター・ハウス) .
1. Arenillas de San Pelayo へ
アレニージャス・デ・サン・ペラヨ(Arenillas de San Pelayo)は、カスティーリャ・イ・レオン州パレンシア県にある村で、県都パレンシアの約66km北にあります。
教会は、村の南端にあります。

2. 概要
Románico Digital による概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
アレニージャス・デ・サン・ペラヨ(Arenillas de San Pelayo)の修道院の起源は、ブルゴスのサン・クリストバル・デ・イベアス(San Cristóbal de Ibeas)修道院の創設者でもあるムニョス・デ・サルダーニャ(Muñoz de Saldaña)家から寄贈された1132年に遡る。
この修道院は1168年にプレモントレ会の手に渡り、最初の修道院長はパスカシウス、その後ペトルス・ペラギウスが引き継いだ。プレモントレ会の導入は、教会の建設と同時期であったようである。
この修道院の歴史的重要性は、決して大きなレベルには達さず、教会が建設された12世紀後半が最も栄華を極めた時期で、その後は緩やかに衰退の一途をたどった。
この後も、Románico Digital を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
Románico Digital による平面図です。東が右です。

4. 外観(北扉口)
北扉口をみます。

半円アーチの上には七つのアーキヴォルトがあります。七つのアーキヴォルトは植物、幾何学模様や人物たちが彫られています。
人物たちが彫られたアーキヴォルトは、18の迫石にそれぞれ1人が配されています。東側には曲芸師、音楽家、書記、読書をする人物などが彫られ、西側には鋳造工が様々な作業をしている様子が彫られているようです。
サンティアゴ・デ・カリオン(Santiago de Carrión)やペラサンカス(Perazancas)を思い出します。

左(東)側の柱頭には、植物のほか、怪物のような顔と人物たちが彫られています。

右(西)側の柱頭にも、人物たちと植物が彫られています。

どんな意味があるのかについては、さまざまな説が論じられています。
5. 内観(勝利アーチ)
教会の中に入ります。
現在の身廊は、1554年の火災で教会の一部が焼失した後、近代的な改修が行われた結果である。

勝利アーチに美しい柱頭彫刻が残っています。
左(北)側の柱頭には、2頭のライオンが彫られています。

右(南)側の柱頭には、植物が彫られています。

6. 内観(洗礼盤)
北小後陣には、洗礼盤があります。
ロマネスク様式の洗礼盤は、高さ54cm、直径100cmの逆円錐形で、2本の縁取りで装飾されている。ガルシア・ギネア(García Guinea)が指摘しているように、この洗礼盤は、おそらく13世紀にはすでにあったに違いないが、装飾の質素さから、この年代を特定することは難しい。

7. 内観(チャプター・ハウス)
身廊の西側に行き、階段をおりると、チャプター・ハウスがあります。

3本の円柱が空間を二つに分けています。3本の円柱は、主後陣に見られるような基部に支えられています。
柱頭のひとつは、編み模様が彫られています。

もうひとつの柱頭には、松ぼっくりが彫られています。

Monasterio de San Pelayo Mártir。北扉口と勝利アーチの彫刻が素晴らしいです。洗礼盤とチャプター・ハウスの柱頭の彫刻も良いです。
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