2024年5月19日(日)、三番目に訪れたのはSainte-Croix-du-Mont、Eglise Sainte Croixです。
ここは、西扉口が素晴らしいです。
目次
1. Sainte-Croix-du-Mont へ .
2. 概要 .
3. 航空写真 .
4. 外観(西扉口) .
5. 内観 .
1. Sainte-Croix-du-Mont へ
サント=クロワ=デュ=モン(Sainte-Croix-du-Mont)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ジロンド県にある村です。ボルドー(Bordeaux、同地域圏の首府であり同県の県庁所在地)の約22km南東にあります。
教会は、ガロンヌ右岸の山の上にあり、渓谷を見下ろすことができます。
2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
19世紀末に再建された現在の教会は、12世紀に建てられたロマネスク様式の教会の跡地に建てられたもので、ボルドー(Bordeaux)のサント=クロワ・ベネディクト会修道院(abbaye bénédictine Sainte-Croix)に付属していた。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 航空写真
Googleマップによる航空写真です。
ロマネスク様式が残るのは、西扉口です。
4. 外観(西扉口)
西扉口は、鐘楼ポーチの中にあります。
建物はは重要文化財に指定されていたにもかかわらず、修復が急務であったため、1874年から1880年にかけて全面的に再建された。
現存はしていないが、オリジナルの教会は多くのデッサンや設計図、記述から知られている。ロマネスク様式の小さな教会は、何世紀にもわたって増築されてきた。1740年に建てられた鐘楼とポーチ(デッサン1)は、ロマネスク様式のオリジナルのファサードを大きく変えたが、 幸いなことに、1699年のデッサンに描かれていた(デッサン2)。
1740年に鐘楼が建設された後のサント・クロワ教会と、1699年の図面に基づくロマネスク様式のオリジナルのファサード(AD Gironde – 156 T 3-B 390)。
ほぼ元通りに再建されたロマネスク様式の扉口(1925年から登録されている)だけが、かつての教会の記憶を保存している。
特に注目すべきは、綱引きの場面で、これは単なる大衆的な遊びではなく、高潔な人間と罪人との闘い、善と悪との闘いを表しているのであろう。
鳥がたくさん並んでいるところが、この後にご紹介する柱頭にも共通しています。
5. 内観
教会の中に入ります。
この教会は壮麗な柱頭で有名であったため、1841年にジロンドで最初の歴史的建造物のひとつとして登録された。
旧教会の名声を高めたロマネスク様式の柱頭(デッサン3)については、1896年にオペラ歌手であり収集家でもあったジャン・ムリエラ(Jean Mouliérat)によって買い取られ、ロット県にある彼の城カステルノー=ブルテヌー城(Château de Castelnau-Bretenoux)に展示された。現在でも見ることができる。
デッサン3
1846年にLéo Drouyn によって描かれたロマネスク様式の柱頭(AD Gironde – 162 T 2-86)。
デッサン3の中で、鳥たちの姿が西扉口と共通しています。鳥たちを彫った柱頭は、カステルノー=ブルテヌー城(Château de Castelnau-Bretenoux)の彫刻を展示する部屋にあります。
右下の人物たちを彫った柱頭は、カステルノー=ブルテヌー城(Château de Castelnau-Bretenoux)のポルティコにあります。デッサンもいいですが、現物は実に壮麗です。
Eglise Sainte Croix。西扉口が素晴らしいです。
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