2024年5月15日(水)、三番目に訪れたのはAgen、Cathédrale Saint-Caprais d’Agenです。
ここは、後陣の外観が良いです。内観では交差部とクワイヤの柱頭が良いです。
私は修道院(couvent)のチャプター・バウス(salle capitulaire)に訪問していません。観光局によると、私有財産となっているその場所には、7月下旬と8月上旬頃に2回ほど開催されるガイドツアーで見学可能なようです。
目次
1. Agen へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観 .
1. Agen へ
アジャン(Agen)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ロット=エ=ガロンヌ県の県庁所在地です。ギュイエンヌ地方にあり、ボルドー(Bordeaux)の約119km南東にあります。
教会の南に有料駐車場があります。
2. 概要
教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
聖カプラシウス(Saint Caprais)は、聖女フォワ(sainte Foy)とともに、3世紀にこの町で最初に殉教した二人の殉教者の一人である。彼を偲ぶ最初の祠堂(sanctuaire)は、6世紀に古代のネクロポリスの近くに建てられた。
11世紀前半、この教会で貨幣を鋳造する権利を得たことで、この教会は繁栄した。
12世紀には、この富によって、より大きな教会と修道院(couvent)が建設され、律修司祭の参事会(collège des chanoines)が置かれるようになった。この教会は、サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かうルートの中継地となった。
1508年に完成したこれらの建物は、1561年のユグノー襲撃の後、部分的に修復された。フランス革命の間は使われていなかったが、1803年に(マルシェ広場にある)サン=テティエンヌ大聖堂が廃墟となったため、町の大聖堂となった。19世紀の司教たちは、この教会の装飾を続けた。
交差部、翼廊と後陣の下部はロマネスク様式で、12世紀のものである。五つの後陣は、人間や動物の姿を描いた持ち送りで装飾されている。
教会に隣接する修道院(couvent)のチャプター・バウス(salle capitulaire)は、サン=セルナン(Saint-Sernin)に似たトゥールーズ様式のロマネスク建築の宝庫である。物語性のある装飾が施された柱頭には、東方三博士、ご降誕、エジプトへの逃避、神殿奉献などが描かれている。
私は修道院(couvent)のチャプター・バウス(salle capitulaire)に訪問していません。観光局によると、私有財産となっているその場所には、7月下旬と8月上旬頃に2回ほど開催されるガイドツアーで見学可能なようです。
この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
教会の南扉口に非常用避難経路を示す図がありました。東が上です。
二つの柱間を持つ単身廊は、14世紀以降に改築されています。また、その南北の聖具室は後代の増築だと思います。
ロマネスク様式が残るのは、交差部と翼廊の柱頭彫刻とクワイヤです。
4. 外観(東側)
東に行きます。
南北の翼廊にそれぞれ小後陣があります。大きなクワイヤには周歩廊がなく、三つの放射状祭室があります。
五つの後陣は、人間や動物の姿を描いた持ち送りで装飾されています。
5. 内観
教会の中に入ります。
身廊は14世紀から15世紀にかけて建設された。
交差部と翼廊の高い石組みは13世紀のものである。
交差部やクワイヤの柱頭彫刻をひとつご紹介します。
殉教の場面を描いていると思います。
片側では、玉座の男性が「やっちゃいな」と指示しているようです。
反対側では、天使が聖人の魂を天に導いています。
天使がいる側には、クワイヤがあります。それを意識して配置していると思います。
Cathédrale Saint-Caprais d’Agen。後陣の外観が良いです。内観では交差部とクワイヤの柱頭が良いです。
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