アングランド(Ingrandes)

2024年5月8日(水)の最後、三番目に訪れたのはIngrandes、Église Saint-Pierre-et-Saint-Paul d’Ingrandes-sur-Vienneです。

ここは、独創的な柱頭があります。

目次

1. Ingrandes へ .
2. 概要 .
3. 外観 .
4. 内観 .

1. Ingrandes へ

アングランド(Ingrandes)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ヴィエンヌ県の町です。同県のあたりは県庁所在地であるポワティエ(Poitiers)を歴史的な中心地とし、ポワトゥー(Poitou)地方と呼ばれます。

Ingrandes は、ポワティエ(Poitiers)の約37km北東、ヴィエンヌ川の右岸にあります。

南西側外観

教会は、中世にはサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路となった、古代ローマ街道沿いに位置しています。

2. 概要

現地に案内は見当たりませんでした。Hadèsのウェブページで得た情報です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

教会内部で行われた考古学的発掘調査の目的は、身廊と交差部の床を修復する工事中に発見された遺跡の詳細な記録を作成することであった。この作業により、40基の墓が確認されたが、これはおそらく教会内部の総面積に比べればごく一部のサンプルに過ぎないと思われる。年代を特定できる要素はほとんどない。一部の破片は古代または初期中世のものであると特定できるが、それ以上の特定はできない。

この教会はダゴベール1世(Dagobert 1er)の証書に早くも637年に言及されており、オリジナルの建物はそれ以前に建設された可能性が高い。外壁にはプレ・ロマネスク様式の要素が残っている。1976年と1977年にレネ・フリッチュ氏によって実施された発掘調査では、ガロ・ローマ時代の遺物が発見された。これらは、初期の教会建設がかなり早い時期に行われたことを示している。

Hadèsは1994年に設立されたコンサルティング会社であり、有史以前から現代までの時代を対象とする考古学事業者として2005年に認定された。

7世紀前半には既に、この場所に教会があったようです。

3. 外観

東に行きます。

北東側外観

丁寧に修復してあります。

4. 内観

教会の中に入ります。

身廊にて東を向く

身廊に柱間は三つ。

鐘楼の下にある交差部のあたりに、印象的な柱頭が二つあります。

柱頭1:巨大な目

柱頭1

柱頭2:重い財布を永遠に持たされる守銭奴と悪魔、だと思います。

柱頭2

悪魔が、独創的な姿です。小動物のような顔立ち。

柱頭2(別角度)

ブーツを履いたような足元。

Église Saint-Pierre-et-Saint-Paul d’Ingrandes-sur-Vienne。独創的な柱頭があります。

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