シャンドゥニエ(Champdeniers)

2024年5月8日(水)、最初に訪れたのはChampdeniers、Église Notre-Dame de Champdeniersです。

ここは、内部の柱頭彫刻が素晴らしいです。

私は事前に役場(mairie)に連絡し、訪問を予約しました。

目次

1. Champdeniers へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観 .
5. 内観(身廊) .
6. 内観(交差部) .
7. 内観(地下聖堂) .

1. Champdeniers へ

シャンドゥニエ(Champdeniers)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ドゥー=セーヴル県の村です。同県のあたりは県庁所在地であるポワティエ(Poitiers)を歴史的な中心地とし、ポワトゥー(Poitou)地方と呼ばれます。

シャンドゥニエ(Champdeniers)は、ポワティエ(Poitiers)の約58km西にあります。

西側外観

教会は、村の南東部にあります。

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

ノートルダム教会は11世紀後半に建てられた。ロマネスク様式の特徴を多く残している。

ゴシック様式のクワイヤは15世紀末の改築である。

ひさしの下にある扉口は、側廊を持つ身廊に通じている。多くの柱頭は人間の頭部、植物、幻想的な生き物で装飾されている。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内板による平面図です。東が上です。

案内板より

黒色:12世紀
白色:15世紀
斜線:近代

ひさしに入るにも階段を下り、身廊に入るにも階段を下ります。周囲の地面よりもかなり低い位置に教会の床があります。

4. 外観

ひさしの中にある主扉口のあたりは、三連のアーチで飾られています。

西側外観:主扉口

ひさしに守られているのに、かなり彫刻が摩滅しています。

5. 内観(身廊)

教会の中に入ります。

西扉口にて東を向く

身廊の天井は樽型アーチ。

多くの柱頭に彫刻が施されています。

まず、身廊と側廊をみます。身廊と側廊の柱頭を三つご紹介します。

特に目につくのが、両手をあげている男性たち。

柱頭1:両手をあげる2人の男性

柱頭1

柱頭2:両手をあげる2人の男性と、その腕を持つ1人の男性

柱頭2

みなさん口角を下げていて、なんだか、がんばっているようです。

美しい網目模様や植物模様もあります。

柱頭3

6. 内観(交差部)

交差部の柱頭も素敵です。

交差部にて東を向く

交差部北西側の柱頭です。

北側廊から見た、交差部北西側の柱頭

舌を出す。

身廊から見た、交差部北西側の柱頭

たてがみがきれい。

交差部から見た、交差部北西側の柱頭

交差部南西側の柱頭です。

植物模様や、男性の頭をかじる四足獣たち。

交差部から見た、交差部南西側の柱頭

交差部東側(勝利アーチ)の柱頭は、南北ともに同じテーマが描かれています。

交差部から見た、交差部北東側(勝利アーチ北側)の柱頭

ライオンたち。6人の男性。

交差部から見た、交差部南東側(勝利アーチ南側)の柱頭

2人の男性は、両手を自分の前に置いています。

彼らの両脇にいる4人の男性は、片手で彼らの腕を持ち、もう片方の手を挙げています。

勝利アーチ北側の柱頭

大きく描かれた腕に意味がありそうです。

7. 内観(地下聖堂)

クワイヤの下には、オリジナルの後陣の輪郭を持つ地下聖堂がある。

交差部南東側に階段があります。

南翼廊にて北西を向く

地下聖堂に行きます。

階段にて北東を向く

4本の柱で三身廊を形づくっています。

植物や幾何学模様の柱頭があります。

地下聖堂にて西を向く

北壁には、人物の顔と植物模様。

地下聖堂にて北を向く

Église Notre-Dame de Champdeniers。内部の柱頭彫刻が素晴らしいです。

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