2024年5月17日(金)、二番目に訪れたのはPetit-Palais、Église Saint-Pierreです。
ここは、ファサードが素晴らしいです。
目次
1. Petit-Palais へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(東側) .
5. 内観 .
6. 外観(西側) .
1. Petit-Palais へ
プティ=パレ(Petit-Palais)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ジロンド県にある村です。ボルドー(Bordeaux、同地域圏の首府であり同県の県庁所在地)の約44km北東にあります。
教会は、小さな村の墓地にあります。
2. 概要
教会の中に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
サン・ピエール教会のライオンの彫刻
建設:12世紀
材料:石灰岩
ファサードには、ライオンの彫刻が施されている。このモチーフは、キリスト教において強い象徴性を持っている。その姿は、どこか東洋的な印象を与える。ファサードのコーニスを支える持ち送りにもライオンの頭が彫られている。
ライオンは象徴として繰り返し登場する動物である。威厳、君主、力強さ、覇気を連想させる。ここでは、ファサードに彫刻されたライオンは、教会の管轄権を象徴している。一方、この動物が尖った耳を持ち、時には葉を吐き出すように描かれる場合、それは邪悪な者が邪悪な助言を与える姿を具現化したものであり、私たちが精神的な旅路で巻き込まれることを意味する。このモチーフは、ロマネスクの柱頭やフリーズに遍在している。それは否定的な表現ではなく、むしろ信者が救いを得るための活力を与える試練なのである。
この後も、案内掲示を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
案内掲示による平面図です。東が上です。
茶色:12世紀末
青色:16世紀末
黄色:17世紀末
白色:18世紀末
4. 外観(東側)
東に行きます。
簡素な後陣がひとつ。
5. 内観
西扉口から教会の中に入ります。
三つの柱間を持つ単身廊です。
左(北)壁には、アーチや柱頭に彫刻があります。
6. 内観(西側)
外に出て、ファサードをみます。
ファサードは三段からなります。
下段にある西扉口には多葉形のアーチがあり、その両側にも多葉形の盲アーチがあります。
中段には五つの盲アーチ、上段には四つの盲アーチがあります。
中段の五つの盲アーチのうち、中央のアーチが一番大きくて立派で、ライオンの顔がたくさん彫られています。
豊富な装飾は、サントンジュ地方とアングモワ地方に触発されているように思います。
Église Saint-Pierre。ファサードが素晴らしいです。
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