フレスペック(Frespech)

2024年5月16日(木)、二番目に訪れたのはFrespech、Église Notre Dame de Frespechです。

ここは、内観では、交差部とクワイヤの柱頭彫刻に驚き、ひきつけられます。外観では、後陣の屋根にめずらしい鱗状装飾があります。

私は役場(mairie)を通じて教会への訪問を予約しました。

目次

1. Frespech へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(東側) .
5. 外観(南側) .
6. 内観 .

1. Frespech へ

フレスペック(Frespech)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ロット=エ=ガロンヌ県にある村です。ギュイエンヌ地方にあり、ボルドー(Bordeaux)の約128km南東にあります。

教会は、城壁の中にあります。

城門

城門をくぐります。

南東側外観

小さなロマネスク教会です。

2. 概要

教会の外に案内板が、教会の中にリーフレットがありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

フレスペック(Frespech)には、中世の城と要塞の一部が残っており、この城が村を守り、教会を囲んでいた。教会は、伝統的には城の礼拝堂として使われてきた。

教会は12世紀に、クリュニー修道会に属していたサン・モラン修道院(abbaye de St Maurin)の権限で、アンゲラック修道院(celle d’Engayrac)と同じ時期に建てられた。

鐘楼は要塞のようである。当時、教会は住民の安全を確保できる避難所でもあった。

後代に北側に狭い通路が増築され、聖具室と門扉のある西側ポーチが建てられた。教会は1862年に修復された。後陣の石屋根は1968年に修復された。2000年代に再び修復され、2011年4月30日に落成式が行われた。

この後も、案内板やリーフレットを引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

リーフレットによる平面図です。東が上です。

リーフレットより

ロマネスク建築は、二つの柱間を持つ単身廊、交差部、クワイヤ、半円形の後陣と続きます。

4. 外観(東側)

東に行きます。

後陣は最も古い部分である。三つのバットレスに挟まれているが、あまり突出していない。壁にある穴は、建設中に足場を固定するために使われた。

重厚な後陣は、めずらしい鱗状装飾があり、近郊のアンゲラック(Engayrac)教会のものと比較できる。

南東側外観

軒下は装飾のない持ち送りで支えられていますが、南側には動物の彫刻があります。

南側の持ち送り

奇妙な顔。

南側の持ち送り

5. 外観(南側)

南に行きます。

南西側外観

身廊の南側の壁には、美しいロマネスク様式の扉がある。

現在は塞がれています。

南扉口

6. 内観

鍵守りのマダムが来たので、教会の中に入ります。

内部は、二つの柱間からなる単廊式で、19世紀に再建されたヴォールトがある。

身廊にて東を向く

交差部から東に、驚き、ひきつけられる柱頭彫刻があります。

交差部から順にみます。

柱頭1

交差部北西側。

この、手足。

柱頭1

大きな目、口、耳。

柱頭1(別角度)
柱頭1(別角度)
柱頭2

交差部南西側。

オバケのQ太郎。

柱頭2

歯を出す。

柱頭2(別角度)
柱頭2(別角度)
柱頭3

勝利アーチ北側。

頬を寄せ合う。

柱頭3

口を寄せ合う。

柱頭3(別角度)
柱頭3(別角度)
柱頭4

勝利アーチ南側。

これは奇妙ではありません。正統的です。

柱頭4
柱頭5

後陣窓北側。

後陣窓の柱頭は、柱頭4に似ていて、正統的です。

柱頭5
柱頭6

後陣窓南側。

向かい合う鳥。

柱頭6

Église Notre Dame de Frespech。内観では、交差部とクワイヤの柱頭彫刻に驚き、ひきつけられます。外観では、後陣の屋根にめずらしい鱗状装飾があります。

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