ゲーズ(Gueyze)

2024年5月15日(水)、最初に訪れたのはGueyze、Église Saint-Barthélemyです。

ここは、教会内の柱頭彫刻が良いです。南扉口のまぐさの上には中世初期の彫刻があり、長い歴史を物語っています。

私は事前に役場(mairie)に問い合わせて、訪問を予約しました。

目次

1. Gueyze へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(南側) .
5. 内観(東側) .
6. 内観(西側) .
7. 内観 .

1. Gueyze へ

ゲーズ(Gueyze)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ロット=エ=ガロンヌ県の小さな集落です。ギュイエンヌ地方にあり、ボルドー(Bordeaux)の約105km南東にあります。

南東側外観

教会は、墓地に囲まれています。

2. 概要

教会の外に案内板がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

ガロ・ローマ時代の遺跡の近くに建てられたこの教会は、非常に注目に値する。

この後も、案内板を引用する時に太字で書きます。

3. 平面図

案内板による平面図です。東が右です。

案内板より

注目したいのは、クワイヤから東です。

クワイヤ(三つ葉型)は、身廊よりも幅の広い半円形の後陣に囲まれています。

4. 外観(南側)

南をみます。

南側外観

教会へは、身廊の南側ファサードにある扉口から入ることができる。この開口部のまぐさの上には中世初期の彫刻があり、教会の長い歴史を物語っている。

南扉口まぐさ上の彫刻

中央には動物たち、両側には幾何学的な模様が描かれています。

5. 外観(東側)

東に行きます。

東側外観

平らな控え柱の上に小柱があります。

ランド県にあるサン=スヴェ(Saint-Sever)に着想を得たメザン(Mézin)の影響が、後陣のバットレスを延長する小柱に見られる。

この場所はギュイエンヌ地方の端ですが、ゾディアック(Zodiaque)la nuit des temps『Gascogne romane』によると、この教会はかつてオーシュ(Auch)教区に属していました。オーシュ(Auch)もサン=スヴェ(Saint-Sever)も、ガスコーニュ地方にあります。

持ち送りをみます。

教会内の柱頭とともに、後陣の持ち送りも、この教会が11世紀後半から12世紀初頭のものであることを示している。

後陣の持ち送り

動物や人物などが描かれているようですが、かなり破損しています。

後陣の持ち送り

6. 外観(西側)

西に行きます。

多くの地方教会と同様、この教会にも二つの開口部を持つ鐘楼があり、二つのバットレスで囲まれている。この壁塔は、おそらくゲーズ(Gueyze)城(13世紀)と同時に建てられたものと思われる。

西側外観

7. 内観

教会の中に入ります。

身廊もロマネスク様式で、クワイヤよりわずかに後世のものであるが、1735年に多くの修復が行われた。

身廊にて東を向く

クワイヤ(三つ葉形)に柱頭があります。

教会内の柱頭は、最も純粋なロマネスク様式(果物を貪るライオン、向かい合う鳥、マンドルラの中のキリスト、クリスモン、植物や花のモチーフなど)であり、この教会が11世紀後半から12世紀初頭のものであることを示している。

身廊にて東を向く

北西側には、マンドルラの中のキリスト、向かい合う鳥、が描かれています。

北西側

南西側には、植物、ライオンたちと鳥たち、が描かれています。

南西側

北東側には、ライオンたち、植物、が描かれています。

北東側

南東側には、植物、クリスモン、が描かれています。

クリスモンは天使たちによって支えられています。

南東側

Église Saint-Barthélemy。教会内の柱頭彫刻が良いです。南扉口のまぐさの上には中世初期の彫刻があり、長い歴史を物語っています。

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