2024年5月2日(木)、最初に訪れたのはMontmoreau、Église Saint-Denis ou Saint-Denys de Montmoreau-Saint-Cybardです。
ここは、ファサードと後陣の外観がいいです。教会の中の柱頭彫刻もいいです。
Montmoreau では、2か所に行きました。以下のように2回に分けて書きます。
<1> Église Saint-Denis ou Saint-Denys de Montmoreau-Saint-Cybard
<2> Chapelle Notre-Dame du château
目次
1. Montmoreau へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 外観(ファサード) .
5. 内観 .
6. 外観(後陣) .
1. Montmoreau へ
モンモロー(Montmoreau)は、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏シャラント県の町です。同県のあたりは県庁所在地であるアングレーム(Angoulême)を歴史的な中心地とし、アングモワ(Angoumois)地方と呼ばれます。
モンモロー(Montmoreau)は、アングレーム(Angoulême)の約20km南にあります。
2. 概要
教会の内外に案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
12世紀末:ナントゥイユ=アン=ヴァレ修道院(abbaye de Nanteuil-en-Vallée)に従属する小修道院(prieuré)が設立される。
1337年-1453年:百年戦争
15世紀:小修道院付属教会を改築し、北側にゴシック様式の小後陣を建設する。
16世紀後半: 宗教戦争。教会は1562年に大きな被害を受ける。
1789年: フランス革命
1846年: 教会が歴史的建造物に指定される。
19世紀半ば: ネオ・ロマネスク様式の鐘楼が再建される。
中世、聖職者は厳格なヒエラルキーによって統治されていた。修道院長(abbé)が修道士共同体のトップであった。小修道院(prieurés)は全国に広がり、修道院長(abbé)の監督下にありながら小修道院長(prieurs)をトップとする体制が作られた。この教会がそうである。修道院長(abbé)は、特に建物の奉献式、キリスト教暦の祝祭日、新しい小修道院長(prieur)の即位式などの重要な儀式の際に小修道院(prieurés)を訪れた。
旧小修道院教会(Ancienne église prieurale)であるこの宗教建築は、中世には二つのエリアに分かれていた。身廊は、信徒に捧げられた。クーポラで覆われた鐘楼の下の柱間と聖域は、聖職者のために確保された。
この後も、案内掲示を引用する時に太字で書きます。
3. 平面図
案内掲示による平面図です。東が上です。
黒色:12世紀
格子:15世紀
斜線:近代
4. 外観(ファサード)
ファサードをみます。
ファサードは控え柱で区切られ、扉口には五つのエレガントなアーチがあり、一番内側のアーチは多葉形になっている。
多様形の先には、男性や動物の頭部があります。面白い。
側面のティンパヌムに彫刻された2頭のライオンは、教会の入り口を守っているかのようである。
大きな目がかわいい。
5. 内観
教会の中に入ります。
柱頭彫刻があります。四つご紹介します。
柱頭1と2:植物模様
柱頭3:鳥たち
柱頭4:鳥たちと男性たち
中央にあるのは聖杯でしょうか。首をつかまれて、鳥たちは飲むことができないようです。
6. 外観(後陣)
外に出て、東に行きます。
鐘楼は、19世紀半ばに ネオ・ロマネスク様式で再建されたものです。
軒下に持ち送りがあります。男性の顔や動物の顔などが並んでいます。
Église Saint-Denis ou Saint-Denys de Montmoreau-Saint-Cybard。ファサードと後陣がいいです。教会の中の柱頭彫刻もいいです。
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