ブレシア(Brescia)<1>

2023年8月20日(日)、三番目に訪れたのは Brescia、Basilica di San Salvatore(Museo di Santa Giulia) です。

ここは、教会が大きな博物館にすっぽり組み込まれています。中世初期の彫刻や地下聖堂が素晴らしいです。

2023年は、博物館は以下の日程で開いていました。有料(博物館+考古学公園で€15)です。
6月〜9月:火〜日10:00〜19:00
10月〜5月:火〜日10:00〜18:00

Brescia では、2か所に行きました。以下のように2回に分けて書きます。
<1> Basilica di San Salvatore(Museo di Santa Giulia)
<2> Duomo Vecchio

目次

1. Brescia へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 身廊 .
5. 地下聖堂 .
6. 彫刻 .

1. Brescia へ

私はアルコ(Arco)から南西に約85km、100分ほど運転して、ローマ遺跡とロンゴバルドの文化が残る町に着きました。

州境を越え、ロンバルディア州に戻って来ました。

14:15頃のことです。

博物館入り口

博物館通り81番地(81 Via dei Musei)に、博物館(Museo di Santa Giulia)のエントランスがあります。

博物館の地上階の案内図です。

案内掲示より

(A)がチケット・オフィス、①が Basilica di San Salvatore です。

②は12世紀に建てられた Santa Maria in Solario です。上階にデジデリオ十字架(9世紀)などの宝物が展示されていますが、割愛します。

2. 概要

案内掲示がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。

7世紀後半、5世紀から6世紀にかけて朽ち果てたローマ時代の建物が占めていた現在のサンタ・ジュリア地区に相当する集落は、急激な変貌を遂げた。ブレシア・ロンゴバルドの宮廷の使用人や職人たちの簡素な住居や小屋の上に、石造りの堅固な建物が建てられた。それらは宮廷を囲むように配置され、おそらく公共と宗教の両方の機能を備えていたと思われる。

753年、アストルフォ王は、この地を忠実な支持者であったブレシア公デジデリオに寄贈した。後にロンゴバルド王となるこの公爵は、妻アンサの協力を得て、この地にベネディクト派の女子修道院サン・サルヴァトーレを設立し、初代修道院長である娘 Anselperga の管理に委ねた。

調査や発掘によって復元された中世初期の建築様式から、主教会と回廊を中心に、典型的なロンゴバルドのモチーフとビザンチン=ラヴェンナ由来のモチーフが組み合わされた建築構造を特徴とする、一連の建築物を確認することができる。

この後も、案内掲示を引用するときに太字で書きます。

3. 平面図

案内掲示に平面図がありました。東が右です。

1958年から1962年にかけて行われた教会内部の調査により、オリジナルの石組みの一部だけでなく、その下にあったローマ時代のドムス(1~4世紀)、ロンゴバルド時代初期(568~650年)および現在建っているよりも古い教会の基礎が発見された。

その後の調査(1989年)と現在も議論が続いている新たな解釈によると、最初の礼拝所は、T字型の平面と連続した床面を持つ建物で、7世紀後半と推定され、8世紀半ばには、3つの身廊と1つの後陣を持つ教会に改築された。おそらく763年、聖ユリアとその他の聖人の聖遺物が安置された際に、側廊と地下礼拝堂が増築されたのだろう。

T時形の教会(7世紀後半)

案内掲示より

三廊式の教会(8世紀半ば)

案内掲示より

現在の教会

案内掲示より

側壁と身廊の柱:8世紀、鐘楼:14〜15世紀、北側廊の礼拝室:14世紀、教会西の前室:15世紀、教会西の前室の支柱:19世紀、三後陣:20世紀。

4. 身廊

教会の中に入りました。

身廊にて東を向く

柱と柱頭が美しい。

身廊の柱頭

ラヴェンナの Basilica di San Vitale の柱頭を思い出します。

5. 地下聖堂

内陣の下に地下聖堂があります。

地下聖堂

博物館の地下階の案内図です。①が Basilica di San Salvatore の地下聖堂です。

案内掲示より

地下聖堂は、762年あるいは763年に聖ユリアの聖遺物を納めるために建てられた。東側部分は、当初の建築様式をほぼそのまま残しており漆喰やフレスコ画の装飾の痕跡も残っている。

地下聖堂

西側部分は12世紀に再建され、支持構造が補強された。この時期に、平らな屋根の代わりに十字ヴォールトが作られた。ロマネスク様式のヴォールトを支えているのは、再利用された大理石の柱と様々な装飾が施された柱頭である。

地下聖堂

これらの柱のうち8本は、柱頭の細工が貴重であったため、1828年に撤去され、当時の工芸品に置き換えられた。撤去された柱は現在「修道院の歴史」のセクションに展示されている。

6. 彫刻

彫刻が展示されていました。

柱頭や柱

孔雀が描かれた断片(6世紀)

孔雀が描かれた断片(6世紀)

おそらく説教壇の階段部分を覆っていた石板なのだそう。緻密な細工です。

Basilica di San Salvatore(Museo di Santa Giulia)。中世初期の彫刻や地下聖堂が素晴らしいです。

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