2023年8月5日(土)、二番目に訪れたのは Grenoble、Musée archéologique Saint-Laurent です。
ここは、旧 église Saint-Laurent の建物を引き継いだ博物館です。地下聖堂に驚嘆します。外観では後陣の浮き彫りが良いです。約2000年の歴史を旅する館内の展示も素晴らしいです。
火曜日を除く毎日10:00〜18:00まで開館しています。ただし1月1日、5月8日、12月25日は休館。なんと、入館無料です。(2023年8月現在の情報です)
目次
1. Grenoble へ .
2. 概要 .
3. 平面図 .
4. 東側外観 .
5. 内観:柱頭と持ち送り
6. 内観:地下聖堂 .
1. Grenoble へ
私はル・シャン=プレ=フロージュ(Le Champ-près-Froges)から、南西に約24km、23分ほど運転して、Isère川の上流右岸に着きました。11:15頃のことです。
博物館は、Rachais山の斜面のふもとにあります。
2. 概要
博物館に動画や掲示による案内がありました。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
Grenoble で最も古い地区のひとつにある Musée archéologique Saint-Laurent(1978年から1995年にかけて発掘された)は、約2000年の歴史を旅することができる。
ここは、昔から葬祭の場所でした。
4世紀のネクロポリスから19世紀の教会まで、時を超え、キリスト教の起源から続く歴史の痕跡を大きな開かれた本のように保存している。
この後も、動画や掲示による案内を引用するときに太字で書きます。
3. 平面図
博物館内で映し出されていた動画による平面図と建物の復元予想図です。東が右です。
古代から埋葬地だった場所に教会が建てられた。
カロリング朝時代(8~9世紀)には、現在も使用されている埋葬教会に多くの変更が加えられた。地下聖堂はこの時代に改築され、今日も見られる装飾が施された。
11世紀初め、荒廃の危機にあったこの場所に、ベネディクト派の修道士たちが住むことになった。
4. 東側外観
後陣にロマネスク様式の装飾があります。
印象的なのは、2匹のドラゴン。
後陣中央の窓には向かい合う鳥たち。
市松模様が斬新です。
5. 内観:柱頭と持ち送り
博物館(Musée archéologique Saint-Laurent)の中に入りました。
教会の身廊で下を見ると、西側には石棺が並び、東側には地下聖堂があります。
南側の、回廊があった場所の近くに、柱頭と持ち送りが展示されています。
1150年頃、ベネディクト派の修道士が教会の建築に手を加え、回廊を建設した。数多くの部材(柱頭、柱)が後の建物から発見されている。それらは、このロマネスク様式の回廊が、質の高い彫刻を施した柱廊で装飾されていたことを示している。
彫刻が施された持ち送りは、後陣の軒下を飾る。軟らかい砂岩で作られている。この地元の石は大量に入手でき、木目が細かいため彫刻家が好んで使った。これらのうち最も壊れやすいものは取り除かれ、ここに展示されている。後陣では、1997年に作られた複製を見ることができる。
大きな目が素敵です。
6. 内観:地下聖堂
訪問者は、6~7世紀のモニュメントで葬祭・宗教遺跡の中心部、地下聖堂 Saint-Oyandに足を踏み入れることになる。
ゾディアック(Zodiaque) la nuit des temps の『Dauphiné Roman』による平面図です。
地下聖堂は十字形で、東西南北の端は半円形です。
わお。
静謐な美しさに驚嘆します。
多くの柱頭はカロリング朝時代(8~9世紀)の作品です。
向かい合う鳥たちがブドウをついばむ姿や、向かい合う動物たち、植物などが描かれています。
荘厳で美しい。
Musée archéologique Saint-Laurent。旧 église Saint-Laurent の建物を引き継いだ博物館です。地下聖堂に驚嘆します。外観では後陣の浮き彫りが良いです。約2000年の歴史を旅する館内の展示も素晴らしいです。
・
・
・
・
・