2023年7月29日(土)の最後、三番目に訪れたのは Carugo。Chiesetta di San Martino です。
ここは、フレスコ画が良いです。
毎週土曜14:30〜18:00に開きます(2023年7月現在の情報です)。
目次
1. Carugo へ .
2. 概要 .
3. 南側内観 .
4. 北側内観 .
5. 西側内観.
1. Carugo へ
Corsa さんと私はオルジェラスカ(Olgelasca)から南に約6km、11分ほど運転して、Carugoの町から離れた場所にある、山の中に着きました。16:45頃のことです。
上の写真の場所にたどりつく前、狭い未舗装の砂利道の急坂を登ります。駐車場はありません。
車を下の道に停めて歩いて登ることも検討したのですが、私は車で登って、上の写真の場所を通り過ぎたところに少しだけスペースを見つけて路上駐車しました。
下の道の治安があまり良さそうでなかったことと、砂利道を歩いて登るのが大変そう😅だったことが理由です。
上の写真の階段をのぼると、ロマネスク様式に見えないどころか、教会にすら見えない建物があります。
季節にもよりますが、虫除けスプレーをたっぷり浴びてから来ることをおすすめします。私はたくさん蚊に刺されました。
2. 概要
教会の外に案内掲示がありました。鍵守りの Giulio さんから聞き取った内容を含め、私が一部を抜粋して太字で和訳します。
Chiesetta di San Martino は、長い年月のあいだに何度も改築が行われ、オリジナルのロマネスク様式の建物は隠されている。その建物は、おそらく11世紀に建てられたもので、向きが逆転したために後陣がなく、入り口が東側に置かれている。祭壇は西側に移され、1967年に最初の修復が行われるまでそのままだった。
この教会には、ロンバルディアで最も古い絵画のひとつがある。
フレスコ画の年代測定には多くの問題がある。というのも、11世紀から12世紀末にかけて、さまざまな画家がこの場所で制作を行ったからである。
この後も、案内掲示や Giulio さんから聞き取った内容を引用するときは太字で書きます。
3. 南側内観
教会の中に入ります。
南側の壁には、二つの窓があり(現在は閉じられている)、「聖マルティヌスの物語」が描かれている。
4. 北側内観
次に、北側をみます。
北側の壁では、フレスコ画(大きな窓が開けられたために破損している)が二つの異なるテーマを扱っている:
『創世記』の物語が側面の約3分の1を占めている;残りの3分の2には、殉教者に捧げられた物語が描かれている。
向かって左に「ADAM」と書いてありますから、こちらが『創世記』です。向かって右が殉教者に捧げられた物語です。
描き方の特徴が違いますから、異なる親方が描いたと思います。
顎鬚を生やし、茶色の衣と白い外套をまとった光背のない男が何度も登場するが、この男が主人公である可能性が高い。
5. 西側内観
最後に、西側をみます。
扉口は、今は東側にあるが、かつては西側にあり、城とつながっていた。
祭壇の向こうに扉口の跡があります。
西側の壁には、使徒たちに囲まれたキリストを中心に最後の審判が描かれ、祭壇の後方、左側には「選ばれた者たちの魂を抱く三人の父祖」、右側には「呪われた者たちの魂」が生き生きと描かれている。
三人の父祖はアブラハム、イサク、ヤコブです。
呪われた者たちの魂は、苛まれています。苦しそう。
Chiesetta di San Martino。フレスコ画が良いです。
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