2023年5月13日(土)、二番目の訪問地は El Almiñé。Iglesia de San Nicolás de Bari です。
ここは、持ち送りと西窓が良いです。
私は偶然に恵まれて、教会の中を訪問しました。
プエンテ・アレーナス(Puente Arenas)で見かけた夫婦に、偶然、ここの教会前で再会したので「古い教会がお好きですか?」などと少しおしゃべりしました。その後、ご夫婦が村人に話しかけたところ、幸運にも、教会の鍵を開けてもらえる運びとなったそうで、私も誘ってもらったのです。
目次
El Almiñé へ .
概要 .
平面図 . .
内観 .
外観(西窓、持ち送り) . .
El Almiñé へ
夫と私はプエンテ・アレーナス(Puente Arenas)から南西に約3km、6分ほど運転して、小さな村の中心にある教会に着きました。11:45頃のことです。
何人もの人が、教会の北にある旧跡(Lavadero de Almiñe)で作業をしていました。

鐘楼がとても美しいです。
概要
教会の外に案内板がありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。
Iglesia de San Nicolás de Bari
ロマネスク様式の身廊は、半円筒形の樽型ヴォールトとドームで覆われ、16世紀の巨大な多角形の後陣は星形のヴォールトで覆われている。
外観は、ロマネスク様式の塔と大きな後陣との調和を示している。ロマネスク様式は、持ち送り、市松模様、窓、北扉口である。
現在の主扉口は、非常に優雅な新古典主義様式である。内部にはゴシック様式の絵画が壁の一部を覆っている。
この後も、案内板を引用するときは太字で書きます。
平面図
現地には平面図が見当たりませんでした。Románico Digital による平面図です。東が右です。

さっそく、見学です。
内観
新古典主義様式の南扉口から教会の中に入りました。

身廊と交差部は、ゴシック様式の絵画がありますが、ロマネスク様式です。
柱頭彫刻は、簡素な植物模様です。
外観(西窓、持ち送り)
外に出ます。

残っているロマネスク様式の窓の中で、最も豪華な装飾があるのが、西窓。

持ち送りには動物たち。
アーチには幾何学模様が並び、柱頭には鳥たちや植物模様が描かれています。
持ち送りをみます。

注目したい持ち送りが、内陣南の軒下に並んでいます。
ロマネスク様式の持ち送りが、再利用されて、16世紀ゴシック様式の内陣の軒下に置かれたようです。

5: ウシ、6: 鳥、9: ウサギ、11: シカ、だと思います。
ひと目で何を描いたのか、分かります。ごく普通で、このあたりの持ち送りでよく見る動物たちです。
突然、変なやつらが現れます。
3: ライオン、だと思います。尻尾の先を見て、これはライオンだろうと思うからです。
4: 一対のイヌ、だと思います。耳を見て、これはイヌかもしれないと思うからです。
でも、3も4も、顔を見ると、なんと言ったらいいのか。。。変顔です。
最後は、真面目な持ち送りです。
7: 槍を持ち角笛を吹く男性、だと思います。
角笛を吹く男性が槍を持っている持ち送りは、タブリエガ(Tabliega)にもありました。別の石工の作品のようでした。

ここの彫刻は、独特の味わいがあって、楽しいです。
Iglesia de San Nicolás de Bari。持ち送りと西窓が良いです。
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