エル・ビゴ(El Vigo)

2023年5月11日(木)、三番目の訪問地は El Vigo。Iglesia de San Pedro です。

ここは、ティンパヌムが良いです。

教会は閉まっていました。私は教会の中に入りませんでした。

目次

El Vigo へ .
概要 .
西側外観(ティンパヌム) . .

El Vigo へ

私はバジェホ(Vallejo)から、南に約4km、8分ほど運転して、小さな村に着きました。13:30頃のことです。

北西側外観

目当てのティンパヌムが見えて、私は心が踊りました。

概要

現地には案内板は見当たりませんでした。Románico Digital による概要です。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。

教会は、19世紀初頭に建てられたと思われる質素で近代的な建物である。旧教会から再利用されたのは、西扉口のティンパヌムと、入り口の左側にある石組みに埋め込まれた破損した浮き彫りのみである。

ロマネスク様式の教会は、同じ丘の中腹に、現在の教会よりも標高の高い場所にあったようだ。ティンパヌムの台座に刻まれた碑文によれば、おそらく1818年に行われた新しい建築のために、ティンパヌムといくつかの石材がそこから移された。

様式的には、このティンパヌムは、Siones、San Pantaleón de Losa、Santa María de Bareyo(Cantabria)、Añes(Álava)の造形芸術、すなわち、Sionesの強い個性に結びついた工房が作品を制作した北部の教会群と結びついている。

これらの関係から、このティンパヌムの年代は、12世紀末から13世紀初頭と考えられる。

この後も、Románico Digitalを引用するときは太字で書きます。

西側外観(ティンパヌム)

ティンパヌムの中央には、十字架を背負うイエス(『マルコによる福音書』15章『ルカによる福音書』23章)が描かれています。

ティンパヌム

イエスの前には、2人の兵士がいて、一人は槍とカイト・シールド(上部は丸く下部は尖った形の盾)、もう一人はハンマーとペンチを持っています。

イエスの前には、2人の兵士

イエスの後ろには、別の2人の兵士がいて、一人は剣とカイト・シールド、もう一人は槍と剣を持っています。

これらの兵士の後ろには、剣を持つ身なりの良い人物と、左手で自分の右手首を握る(絶望や苦痛を表す伝統的なジェスチャーをしている)女性がいます。

剣を持つ身なりの良い人物は、ピラトかもしれません。

イエスの後ろにも、2人の兵士

この女性の隣には、3人の女性がいます。3人の女性が誰なのかは、福音書によって記述が少しだけ異なります。
『マルコによる福音書』16章:マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメ
『ルカによる福音書』23章:マグダラのマリア、ヨハナ、ヤコブの母マリア

3人の女性

ティンパヌムの中央上部には、布と十字架が付いた石棺があり、その両側に2人の兵士がいます。兵士たちは剣とカイト・シールドで武装していますが、座り込んだりひっくり返ったりしているようです。イエスの墓の番をしていた番兵たちだと思います。

『マタイによる福音書』28章
4: 番兵たちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
石棺と2人の番兵

左端に、天使がいます。

天使についてはに聖書にこうあります。

『マタイによる福音書』28章
2: すると、大きな地震が起こった。主の天使が天から降って近寄り、石をわきへ転がし、その上に座ったのである。
3: その姿は稲妻のように輝き、衣は雪のように白かった。
6: あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい。
天使

天使については、どの場面を描いたのか、よくわからないです。

でも、ティンパヌム全体で、イエスの受難と復活を描いていると思います。

Iglesia de San Pedro。ティンパヌムが良いです。

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