2023年5月4日(木)、最初の訪問地は Mata de Hoz。Iglesia de San Juan Bautista です。
ここは、南扉口と後陣の外観が良いです。内観では、内陣と後陣にロマネスクが残ります。
訪問はガイドツアーを予約します。
私は事前に Servicio de guía の facebook(Conoce Valdeolea Cantabria)にメッセージを送って、Mata de Hoz を含めて5か所の教会訪問をお願いしました。ガイド料金は5か所まとめてたったの€4でした。値段の安さに驚きました。でも、私が本当に驚いたのは、彼女たちの徹底した素晴らしいサービスでした。Conoce Valdeolea、強くお勧めします。
目次
Mata de Hoz へ .
概要 .
平面図 . .
東側外観(後陣) .
南扉口 .
内観(勝利アーチ).
Mata de Hoz へ
私はAirbnbから南西に約14km、17分ほど運転して、小さくてかわいい村に着きました。9:45頃のことです。
ガイドとの待ち合わせ場所は、ここ、Mata de Hoz の Iglesia de San Juan Bautista です。
私のメッセージに返信をくれたのはPatriciaでした。彼女は英語が上手なので、最初に少しだけ来て、私に英語でガイドツアーのスケジュールなどを説明してくれました。
私に四つの教会を案内してくれたのは、Soniaでした。彼女は、英語の案内をプリントしてきて私にくれる一方で、教会にいる間も、少し英語を使いながら丁寧に案内してくれました。
概要
Soniaがくれた英語の案内プリントによる概要です。私が一部を抜粋して太字で和訳します。
Valdeoleaの谷間にある絵のように美しい村は、Reinosa山脈の南側にある。
オリジナルのロマネスク様式の教会は、後陣のある単一の身廊で、後にゴシック様式の礼拝室が内陣の北側に増築された。その後、南側に別の礼拝室とポーチが増築された。
この後も、案内プリントを引用するときは太字で書きます。
平面図
現地には平面図が見当たりませんでした。Románico Digital による平面図です。東が右です。
さっそく、見学です。
東側外観(後陣)
北側の増築部分が、後陣の3分の1と内陣の北側を隠しています。
鐘の上にコウノトリがいます。立派な巣だなあと思ったら、鳥たちがいたので、うれしくなって撮影しました。
コウノトリたちは、カップルでした。
ロマネスクに話を戻します。
内陣と後陣の持ち送りと柱頭をみます。
内陣の南には、巻物や動物が描かれています。後陣には、巻物や球。
後陣のひとつの柱頭には、ライオンたちが描かれています。
後陣のもうひとつの柱頭には、ワシたちが描かれています。
地元の石工が手掛けたのでしょうか、動物たちの簡素な彫りが味わい深いです。
南扉口
南にはゴシック様式の礼拝室とポーチが増築されたため、ロマネスク様式の扉口はポーチの中にあります。
南扉口です。
幾何学模様の装飾が美しいです。
聖水盤のために柱を外したり、礼拝室のために扉口の東側4分の1が隠されたりしていますが、こうして残っているだけでありがたい。
内観(勝利アーチ)
教会の中に入ります。
上の写真の左端に少しだけ写っているのは、洗礼盤です。
とても簡素なものです。いつのものかは分かりません。
この教会が注目されるのは、主に、後陣の壁画です。
後陣は、15世紀後半にAguilar de Campooとその隣接地域で活躍したSan Felicesの親方の工房の一員によって装飾された。彼は、この地方とパレンシア州のいくつかの教会を装飾した。フレスコ・アル・セコの混合技法で、細部は油彩で仕上げられている。
絵画は三つの領域に分けられ、それぞれの場面が枠の中に配置されている。後陣の最上部から始まり、左から右へ、次のような場面が描かれている:
上:受胎告知と訪問。
中央: 東方三博士の礼拝、降誕、割礼。
下: 洗礼者ヨハネの説教と、窓の右側に洗礼者ヨハネの斬首。
勝利アーチの柱頭彫刻をみます。
北側の柱頭です。
手を挙げる2人の男性がいます。
向かって左の人物には、動物が近づいています。動物の上には、手に何かを持っている小さい人がいます。
向かって右の男性の隣には、ケンタウロスがいます。
勝利アーチの南側の柱頭です。
ライオンかなと思ったのですが。
翼があるのはグリフォンかもしれません。
Iglesia de San Juan Bautista。南扉口が良いです。内陣と後陣にロマネスクが残ります。
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