2023年4月29日(土)、三番目の訪問地は Lafuente。Iglesia de Santa Juliana です。
ここは、後陣の彫刻が素晴らしいです。
教会は閉まっていました。事前に教区(Parroquia)に連絡すると許可がもらえたかもしれませんが、私はそれをせず、教会の中を訪問しませんでした。
目次
Lafuente へ .
概要 .
平面図 . .
〜勝利アーチの柱頭彫刻〜(Románico Digital より).
西側外観(主扉口) .
南側外観(南扉口) .
東側外観(持ち送り) .
Lafuente へ
私はレベニャ(Lebeña)から北東に約24km、36分ほど運転して、村の東端にある教会に着きました。13:00頃のことです。
教会の前に、紳士が1人いました。
私は笑顔で「こんにちは、美しい教会ですね。訪問したいのですが?」と尋ねました。彼は「こんにちは。あいにく、教会は閉まっています。」と答えました。他の村人たちとも話しましたが、村では教会の鍵を管理していないとのことでした。
概要
教会の外に案内板がありました。自動翻訳(DeepL)に助けてもらいながら、私が一部を抜粋して太字で和訳します。
12世紀に建てられたこの小さな教会は、サハ=ナンサ(Saja-Nansa)地方のロマネスク様式の最も良い例である。
長方形の身廊と内陣、半円形の後陣がある。切妻の上には、二つの抜け穴を持つ鐘楼がそびえる。身廊の壁は粗石積みで、後陣と内陣は切り石積みである。主扉口は半円アーチで、素朴な人物像で飾られた柱頭を持つ小円柱に支えられている。繰り型、巻物、植物、具象的なものなど、様々なタイプの持ち送りが残されている。
内部では、勝利アーチが際立っており、半円形のこのアーチは、植物のモチーフと蔓で装飾されたフリーズの上にあり、比喩的な柱頭で支えられている。フリーズは、内陣と後陣の壁に沿って続いている。柱頭は、主扉口のものよりも良い出来栄えで、左の柱頭は三博士の礼拝を、右の柱頭は儀式の場面を表している。
平面図
現地の案内板に平面図がありました。東が右です。
こぢんまりした身廊に後陣。私が好きなタイプです。
〜勝利アーチの柱頭彫刻〜(Románico Digital より)
私が実際に見た現地の様子についての話を進める前に、、、
教会の外の案内板に「主扉口のものよりも良い出来栄えで、左の柱頭は東方三博士の礼拝を、右の柱頭は儀式の場面を表している。」と書いてあった勝利アーチの柱頭彫刻。
気になりますよね。
Románico Digital による勝利アーチの柱頭彫刻です。
機会があれば、勝利アーチの柱頭彫刻たちの実物をみたいと思います。
西側外観(主扉口)
話を、私が実際に見た現地の様子に戻します。
主扉口をみます。
簡素な彫刻があります。(私は好きです。)
松ぼっくりが描かれています。
円の中に放射状に線が引かれているのは、太陽のイメージなのかな、と思いました。
南側外観(南扉口)
南側をみます。
南扉口にも、少し彫刻があります。
彩色のあとがあります。昔はカラフルだったのかも。
こういう簡素な彫刻も、私は好きです。
東側外観(持ち送り)
東側をみます。
後陣をぐるりと囲むように、軒下に持ち送りがあり、豊かな彫刻があります。
繰り型、植物、具象的なもの、、、色々あります。
勝利アーチ、西扉口や南扉口の彫刻が平べったくて非常に簡素だったのに対して、後陣の彫刻は厚みがあり、豊かな表現力があります。
異なる石工が彫ったもののように思います。
これらの彫刻は、ピアスカ(Piasca)の彫刻を思い出します。
また、この持ち送りも、ピアスカ(Piasca)の柱頭を思い出します。
大きな目と手が印象的です。
Iglesia de Santa Juliana。後陣の彫刻が素晴らしいです。
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