Abbazia di San Giovanni in Argentella、続きです。今回はフレスコ画と外観を見学します。
目次
平面図 .
9:聖グリエルモのフレスコ画 .
10:十字架礼拝のフレスコ画 .
11:鐘楼 .
12:後陣 .
13:二つの石棺に流れる水 .
14:完成しなかった回廊 .
アルファベットは、基本的に全てイタリア語です。
平面図
前回にご紹介した平面図を再掲します。
リーフレットにあった平面図。東が上です。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG_9193-1-860x1024.jpeg)
さっそく、見学です。
9:聖グリエルモのフレスコ画
(赤い数字は、平面図に示されている番号です。)
南側廊の西端には、グリエルモ会の創始者であるマラヴァッレの聖グリエルモ(san Guglielmo di Malavalle)生涯を描いたフレスコ画がある。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/05/044A7600-1024x683.jpg)
2枚のパネルは、13世紀にテオバルド(Teobaldo)によって書かれた、聖人の生涯にアキテーヌ公時代のいくつかのエピソードを加えた「Vita」から引用されている。
14世紀末に描かれたフレスコ画は、教皇インノケンティウス2世と対立していたアキテーヌ公が、クレルヴォーの聖ベルナルドの奇跡によって改心し、自身の馬を聖別されたホスチアの前にひざまずかせる様子を描いている。
10:十字架礼拝のフレスコ画
もとは教会のファサードにあった、年代不明の、十字架礼拝(adorazione della croce)の天使たちのフレスコ画があるそうなんです。リーフレットには、教会の左側の通路からアクセスする(si accede dal vialetto sulla sinistra della chiesa)部屋にあると書いてあります。でも私には、どうやって行くのか、よく分かりませんでした。
リーフレットにあったこの写真が天使たちのうちの1人。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG_9196-147x300.jpeg)
全体の画像は、公式サイトにあります。
11:鐘楼
高さ約30メートルの鐘楼は、11世紀から13世紀にかけて建てられたもので、4層構造である。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/05/IMG_3154-410x1024.jpeg)
こんな山の中に、こんな高い鐘楼をつくっちゃうんですねえ。
12:後陣
素晴らしい後陣があります。
つけ柱、レンガの盲アーチ、鋸歯状装飾、持ち送り、すべてがよく調和しています。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/05/044A7644-1024x683.jpg)
こういうの、大好きです。
13:二つの石棺に流れる水
教会の山側には、古代ローマ時代の建物の下部構造があり、そこから二つの石棺に水が流れ出ている。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2023/05/DD8740DC-70D3-4638-9D13-324FAB55D90C_1_105_c.jpeg)
きれいな水でした。
14:完成しなかった回廊
教会の谷側には、グリエルモ会が最後に手がけた修道院の建物跡があり、完成しなかった回廊の周りにそびえている。
Abbazia di San Giovanni in Argentella。真の傑作という名前がふさわしいチボリウムがあります。後陣も素晴らしいです。他にも、柱廊やフレスコ画、ローマ時代のイオニア式柱頭や石棺もあります。
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