トリザック(Trizac)

2022年8月19日(金)の最後、四番目に訪れたのはTrizac。Église Saint-Beauzireです。

ここは、柱頭と持ち送りの彫刻が素晴らしいです。

Trizac へ

夫と私はムネ(Menet)から南西に13分ほど車を運転して、静かな村に着きました。14時半頃のことです。

Église Saint-Beauzire(西側外観)

東に行って、外観をみます。

Église Saint-Beauzire の外観:全体

教会は役場の北隣にあって、噴水広場の脇にあるんですが、

Église Saint-Beauzire(南東側外観)

面白い改築をしましたなあ。

Église Saint-Beauzire(東側外観)

持ち送り彫刻があります。

Église Saint-Beauzire(北東側外観)

猫たち?と人々。

持ち送り

おやまあ、猫の口から人。

持ち送り

こんなの、初めて見ました。

南扉口から教会の中に入ります。

Église Saint-Beauzire の概要

教会の中に案内コピーがありました。一部を抜粋して太字で和訳します。

トリザック(Trizac)教区は、オーヴェルニュ地方の古い教区の一つであり、その創設は、メロヴィング朝時代(5~8世紀)に遡る。

ロマネスク様式の教会の歴史は11世紀末から12世紀初めに遡る。被昇天の聖母に捧げられた教会だが、St.Beauzireの名で置かれている。ここは、ヴィニョネ(Vignonnet)大修道院に従属する小修道院であった。

話がそれますが、この、Vignonnet の大修道院は、現在も岩山の上に建物の一部が残っているようです。身廊を失った姿ではありますが、後陣が美しいらしいので、機会があれば行きたいと思っています。なお、山を登る前に宿屋で鍵を借りることが大事だそうです。

話を Église Saint-Beauzire の概要に戻します。

19世紀、側廊横に四つの礼拝室を増築し、さらに後陣に続く聖具室を増築した。

教会の中を見学します。

Église Saint-Beauzire の内観:全体

教会の中の、全体の様子。

Église Saint-Beauzire(内観、身廊にて東を向く)

三身廊で、四つの柱間があります。交差部は突出しない形。側廊には、増築で礼拝室が後づけされています。

柱頭彫刻が、良いです。

柱頭彫刻

交差部の柱頭彫刻からみます。まず、西側。

交差部南西の柱頭彫刻

交差部をはさんで北向かいには、植物装飾の柱頭と、グリフォンたちの柱頭。

交差部北西の柱頭彫刻

交差部で、東を向きます。

金色の装飾に目がくらくらしそうですが、柱頭彫刻に目をこらします。

Église Saint-Beauzire(内観、交差部にて東を向く)

複雑な植物装飾。

交差部南東の柱頭彫刻

複雑な植物装飾の隣には、一つの聖杯から飲む2頭のグリフォン。

交差部南東の柱頭彫刻

グリフォンたちの北向かいには、簡素な植物装飾。

交差部北東の柱頭彫刻

簡素な植物装飾の左隣には、寄付者たち。

交差部北東の柱頭彫刻

男女の二人が小柱に手をそえて両脇にひざまずき、神の手が祝福しているようです。

後陣の小柱に柱頭彫刻があります。

後陣の小柱の柱頭彫刻

二股人魚。

後陣の小柱の柱頭彫刻

やわらかい線で、かわいいです。

Église Saint-Beauzire。柱頭と持ち送りの彫刻が素晴らしい。

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