2022年8月16日(火)、二番目に訪れたのは Lanobre。Église Saint-Jacques le Majeurです。
ここは、身廊の柱頭彫刻が素晴らしくて、西扉口の錬鉄も驚きの美しさです。
Lanobre へ
実は、この日の最初に行ったセーニュ(Saignes)の見学を終えた後、まず、西に6分ほど車を運転したところにあるイド(Ydes)という村に行きました。でも教会が閉まっていて、14時になら見学可と教えてもらったんです。だから三番目に予定していたラノブル(Lanobre)を先に見学することにしました。
夫と私はイド(Ydes)から北東に19分ほど車を運転して、昼食どきでくつろぐ人たちのいる村に着きました。12時半頃のことです。

外観をみます。
Église Saint-Jacques le Majeur の外観:全体
きれいに修復してあります。

教会の北にホテル&レストランがあり、教会を眺められる屋外の席で、多くの人がランチを楽しんでいました。

南扉口が開放してあり、

西扉口も開放してあって、風通しが良いです。
こちらの西扉口、外見は尖頭アーチですが、

内側から見ると円アーチなんです。

そして、この西扉口の錬鉄が魅せてくれます。

やっぱり、職人の技って、

良いですよね。

教会の中に入ります。
フロアプラン
現地には、フロアプランは、みあたりませんでした。ゾディアック(Zodiaque)la nuit des temps の『Auvergne Romane』によるフロアプランを載せます。東が上です。

Église Saint-Jacques le Majeur の内観:全体
教会の中の、全体の様子。

一見すると地味で、装飾がなさそうですが、柱頭彫刻がユニークなんです。
柱頭彫刻
イエスが右手に鍵を、左手に法を持って、両手を大きく広げています。イエスの両側にはペトロとパウロがいて、ペトロは鍵を、パウロは法を受け取ります。
ほら、持ってけ!

受胎告知。

その隣の柱頭には、つながれた猿。
つながれた猿の柱頭の別角度には、牛のような動物を肩に乗せる聖職者。
羊を運ぶ人(善き人)はロマネスク美術でよく見ますが、それとは違う意味があるかも。

足の先から植物を生やす人たち。

こちらのつながれた猿は、2人が両側で綱を持っています。

両手でしっかりと。

守銭奴。蛇にからまれています。

その守銭奴の腕は、醜い顔をして角を生やした悪魔に引っ張られています。

悪魔といえば、魂の計量をごまかそうとするやつがいます。

猫のような動物たちが驚いたような表情。

Église Saint-Jacques le Majeur。身廊の柱頭彫刻が素晴らしくて、西扉口の錬鉄も驚きの美しさです。
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