シャテル=モンターニュ(Châtel-Montagne)<2>

Châtel-Montagne の Eglise Notre-Dame、続きです。身廊と側廊の柱頭彫刻をみます。

Eglise Notre-Dame の内観:身廊と側廊の柱頭彫刻、北側

身廊の西の端から北東を向くと、身廊と北側廊の間にある柱頭は植物装飾がならびます。

Eglise Notre-Dame(内観、身廊にて北東を向く)

北側廊の壁に、目をひく柱頭があります。

右手に丸いものを持っています。ホスチア(聖体)かもしれません。

北側廊の柱頭彫刻

同じ柱頭彫刻を別角度から。彼女の左手と下半身は失われ、跡だけが残ります。

北側廊の柱頭彫刻(別角度)

上半身が裸ですから、おそらく下半身も裸だったでしょう。下半身だけ摩滅したのではなく「下品だ」かなんか言って、故意に削られたのかもしれません。

右手に持っているのがホスチアだとすれば、悔い改めた女性(代表例はマグダラのマリア)かも。

交差部から北西を向きます。

身廊と北側廊の間にある柱頭にも植物装飾がならぶ中、

Eglise Notre-Dame(内観、交差部にて北西を向く)

ひとつの柱頭には、しっぽをくわえる動物たちがいます。

身廊と北側廊の間にある柱頭

ライオン?

Eglise Notre-Dame の内観:身廊と側廊の柱頭彫刻、南側

植物装飾が多かった北側よりも、南側には、人をテーマにした図像が多いです。

身廊の西の端から南東を向きます。

Eglise Notre-Dame(内観、身廊にて南東を向く)

二股人魚。

身廊と南側廊の間にある柱頭

女の子座りのように、両脚を曲げている人たち

身廊と南側廊の間にある柱頭

手足だけ描かれた人を含めると、同じ姿勢の人が4人いるんです。上の写真には3人います。

同じ柱頭を別角度から。壁から手と足が出ています。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

笛を吹く人たち

身廊と南側廊の間にある柱頭

同じ柱頭を別角度から。笛を吹く人の横で腕をつかむ人。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

交差部から南西を向きます。

Eglise Notre-Dame(内観、身廊にて南西を向く)

二股人魚かと思ったら、足でした。脚はぐにゃりと曲がっています。

身廊と南側廊の間にある柱頭

同じ柱頭を別角度から。隣の人は、左手に何かを持っています。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

こちらは、祝福する人。

身廊と南側廊の間にある柱頭

同じ柱頭を別角度から。仮面の陰に隠れる人。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

さらに別角度。両手に何かを持つ人。ホスチアを食べているのかも。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

荷を運ぶロバ

身廊と南側廊の間にある柱頭

同じ柱頭を別角度から。人がロバのしっぽを両手で持っていて、顔は壁に隠れています。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

反対側でも、人の顔が半分だけ出ていて、手足が描かれています。

身廊と南側廊の間にある柱頭(別角度)

ロバ、かわいい。

Eglise Notre-Dame。陸の上の美しい島のような教会の中には、花崗岩で素朴に刻まれた美しいロマネスク彫刻があります。

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