2022年8月3日(水)の最後、四番目に訪れたのは Autry-Issards 。Église de la Sainte-Trinité です。
ここは、西扉口で感じるかたい印象が、教会の中で小さな礼拝堂に足をふみ入れたとたんに全く違う印象になってしまうんです。
Autry-Issards へ
私はサン=ムヌー(Saint-Menoux)から南に6分ほど車を運転し、しずかな村につきました。15時頃のことです。
外観をみます。
Église de la Sainte-Trinité の外観:東側、南側
南小後陣(聖母に捧げられた礼拝堂)の、つけ柱が良いわあ。
でも、やっぱり、外観の見どころは西扉口の装飾でしょう。
Église de la Sainte-Trinité の外観:西扉口の全体と柱頭
ロマネスク様式の西扉口
柱頭も
立派ですが
ここはやはり、ティンパヌムが興味深い。
Église de la Sainte-Trinité の外観:西扉口のティンパヌム
中央には、本来は祝福するキリストがいたと思います。
その両側でマンドルラを支えているのは大天使たち。ニンブスに名前が刻字してあります。
向かって左が聖ミカエルで、
向かって右が聖ラファエル。
刻字と言えば、ティンパヌムの上部と下部に碑文があります。
ネットで調べたら、どうやら、、、
上部には「私は悪を行う者に罰を与え、善を行う者に報いる」と書かれていて、
下部には「神はすべてを創造し、人となることでその仕事を完成させた」とか、
「Natalisが私をつくった」とか、書いてあるようです。
神が人となったことについて碑文に書いてありますが、この教会は聖三位一体に捧げられています。
ここの三角形は、意図的な造形だったのかな。
三角形ですよね?
教会の中に入ります。
Église abbatiale de Saint-Menoux の概要
教会の中にリーフレットがありました。一部を抜粋して和訳します。
沿革
聖三位一体教会は、12世紀に建てられたロマネスク様式の建物です。非常にシンプルなプランで、三つの柱間からなる身廊1には側廊がなく、先の尖った樽型アーチを備えている。 側壁は二重の円弧で装飾され、補強されている。身廊はクワイヤ2に面しており、クワイヤは二つの礼拝堂3に挟まれている。 鐘楼の下にある礼拝堂は聖母に捧げられている。北側には1869年に祝福された新しい礼拝堂があり、聖ヨセフに捧げられている。また、鐘楼の南側には聖ヨハネに捧げられた礼拝堂4があり、現在は聖具室として使用されている。
上付きの赤字で示された数字は、フロアプラン↓を参照します。
フロアプラン
教会の中にあったリーフレットのフロアプラン。東が上です。
一身廊で三後陣。12世紀と13世紀のロマネスク様式が残ります。
Église de la Sainte-Trinité の内観:全体
教会の中の、全体の様子。
身廊の柱頭も
なかなか、いいのですが。
私は、鐘楼の下にある聖母に捧げられた礼拝堂の柱頭に夢中になりました。
Église de la Sainte-Trinité の内観:聖母に捧げられた礼拝堂
鐘楼の下にある聖母に捧げられた礼拝堂へは、クワイヤの手前を右に行きます。
アーチを抜けると、、、わお
聖母に捧げられた礼拝堂には、不思議で、かわいい柱頭がいっぱい。
向かい側(北側)には、もっとたくさんあります。
この柔らかい表情
花が満開で、祝福でいっぱいの感じ
クワイヤへのアーチの両側には、動物と人
人の表情は満面の笑み
幸福感で満ちています。
Église de la Sainte-Trinité。西扉口と聖母に捧げられた礼拝堂の柱頭彫刻が素晴らしい。
・
・
・
・