コーイ・デ・ナルゴー(Coll de Nargó)

2019年9月の旅行最後の教会見学の目的地はColl de Nargó。カボー(Cabó)から南東に約16km、車で約21分の道のりです。

ここでの目的は、San Climent de Coll de Nargó 。

家々がたち並ぶ区域を通り過ぎて閑散としたあたりにポツンとあります。

木々の向こうに San Climent de Coll de Nargóの西側が見えます

教会に近づきます。

教会の西側

案内板がありました。

案内板

案内板によると、東に半円形の後陣を持つ単身廊の建物です。身廊はアーチで補強された樽型のヴォールトで覆われ、後陣は4分の1の球形のヴォールトで覆われています。

光は6つの窓から入ります。6つののうち3つは後陣に、2つは南側にあり、それらすべての窓には二重の吹き出しがあって半円形のアーチで覆われています。

扉口は2つあり、主扉口は西のファサードに、もう一つの扉口は南のファサードにあります。 

案内板のフロアプラン部分を拡大

南壁以外の壁にはロンバルディア帯の装飾が施されています。後陣には付け柱の間にブラインドアーチのフリーズがあります。

鐘楼は2つの部分からなります。方形の床で高く傾斜する台座で大きな開口部を上部に持っているロマネスク様式以前の古い部分と、その上の3つの開口部を持つ窓とピラミッド型の屋根を持つ床が重なっているロマネスク様式の部分です。 

ロンバルディア様式の教会は11世紀末に建てられ、1946年に国家文化遺産に登録されました。

とのこと。

どうやら、鐘楼のモノフォラ(開口部が一つの窓)から下の部分が、この教会の一番古い部分のようです。この部分は窓の馬蹄形や上へと伸びるにしたがって細くなる形状がかなり独特。

さらに教会に近づいてみます。

教会の北西側

ロンバルディア帯が美しい。

教会の北側

鐘楼はモノフォラから下の部分を見れば見るほど、ぐにゃっと先細で手びねりの粘土細工が思い出されて、おもしろいしとても味わい深いです。

教会の北側

ロマネスク様式の後陣も、たいへん美しい姿。

教会の東側

上の写真をよく見ると、鐘楼のある北側の地面が高くて、南側に向かってなだらかな坂になっていることがわかります。

教会の東側

南側に建物の基礎が残ります。

案内板には特に何も記述がありませんが、もともとは二身廊の建物だったのかもしれません。

教会の南東側

後陣だったんだろうな、と思える半円形部分。

南側に残る基礎

こういう石積みが残っているのは興味深くて見つめてしまいます。

南側に残る基礎

南壁にはロンバルディア帯の装飾はありません。

南壁

西ファサード越しに見る鐘楼も絵になります。

教会の南西側

西ファサードのロンバルディア帯を見上げると、ゆらいでいて、きっちり正確ではありません。

このゆるさが好きです。

教会の西側

残念ながら扉は閉まっていました。

西扉口

最後に、少し離れて眺めます。

教会の北東側

上の写真で教会の西側に写っている白いのは犬です。夫が石垣に腰をおろしてスマホを触っていると人なつこいラブラドールレトリバーがやってきたのでしばらく遊んでいたのです。つぶらな瞳とふさふさの毛並みがかわいくて写真を撮り終わった私も遊びの輪に加わり、飼い主らしい人が遠くで微笑んでいました。

こうして教会見学を終えました。

San Climent de Coll de Nargó、鐘楼に趣のある古い様式をとどめるロマネスク教会です。後陣やファサードのロンバルディア帯が美しい。

さて、これで2019年9月のロマネスク巡りは終了です。

このあと車で約170kmの道のりを約2時間かけて南下してバルセロナへ行き、バルセロナで一泊して翌朝の飛行機で帰国しました。

このバルセロナ一泊ではロマネスク訪問はしませんでしたが、おまけとして次回はバルセロナでの出来事をお伝えします。

 

 

 

 

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