2019年9月の旅行十日目、最初の目的地はSeu d’Urgell。泊まっている宿から南に約23km、車で約30分の道のりです。
翌日の飛行機で帰国するため、この旅行での教会見学は、最終日。
この日に訪れたのは、以下の場所。
十日目、9月13日(金)
41. セウ・ドゥルジェイ(Seu d’Urgell)
42. カボー(Cabó)
43. コーイ・デ・ナルゴー(Coll de Nargó)
アンドラからバルセロナへの200kmの距離を移動する間に、三箇所を見学するという、移動距離の長い1日。
最初の目的地 Seu d’Urgell での目的は、Catedral de Santa Maria d’Urgell、その中にある Sant Miquel と Museu Diocesà d’Urgell です。
カタルーニャに唯一現存するロマネスク様式の大聖堂、11世紀からの遺構を残すロマネスク教会と、10世紀に書かれた写本を擁する司教区美術館でして、どれも必見。
Bisbat d’Urgell のHP によると、
大聖堂は、1116年から1122年の間に司教のオト(Ot)によって着工されました。
オトは後に列聖されて、聖オト(Sant Ot)となります。
1175年に名工のラモン・ランバート(Ramon Lambart)が竣工に向けて着手。ヴォールト、鐘、ヴォールトの上のドームや塔などを7年で完成させました。
何世紀ものあいだに時代の様々な嗜好にあわせて改築がおこなわれました。しかし、1915年〜1919年、1952年〜1955年、1967年〜1973年、そして1996年〜1999年にかけての修復作業により、大聖堂は、世界のロマネスクの中で最も純粋で、最も美しく、最も印象的なモニュメントの一つとして賞賛されています。1905年には、小バシリカの称号と威厳を称えられ、1931年には、国の重要文化財に指定されました。
現在の大聖堂の下には、いくつもの過去の聖堂が埋まっています。一番目は6世紀のサント・ジュスト(Sant Just)で、西ゴート様式でした。1996年に回廊で発見された大理石の祭壇は、恐らく、このときのものです。二番目は9世紀に建てられた、プレ・ロマネスク様式。三番目のサント・エルメンゴル(Sant Ermengol)は第一ロマネスク様式で、1040年に聖別されました。しかし、この建物は1100年には司教オト(Ot)が「ほとんど廃墟のようなもの」と評しています。このため、現在の大聖堂は四番目の建物なのです。
その、最も美しいロマネスク大聖堂が、こちら。
堅固な要塞のよう。
北扉口にはロマネスク様式の装飾
西側にファサードがあります。
ファサードには扉口が三つありますが、私が行ったときは全て閉まっていました。上の写真にも写っていますが、中央の大きい扉口の辺りに表示があり、
大聖堂も、司教区美術館も、回廊も、こちらの受付から行けます。
受付を通るとすぐ、回廊。
柱頭彫刻もたいへん美しいです。
回廊の北側に、大聖堂へ通じる扉口があります。
安定のうつくしさ。
つつましい、簡素な中に
ゆるがない力強さを感じます。
大聖堂に入ります。
これは、巨大。
幅の広い三廊式で、天井が高くて、
東にはなんと後陣が五つもあります。
あんまり偉大な様子に、すっかり圧倒されました。
話が前後しますが、後で行った司教区美術館でもらった案内に、フロアプランがありました。
Catedral de Santa Maria d’Urgell。カタルーニャに唯一現存するロマネスク様式の大聖堂は、圧倒的でした。
次は、再び⑥の回廊を通り、③のサント・ミケル教会に行きます。
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