2019年9月の旅行七日目、四番目の目的地はEscunhau。ビエジャ(Vielha)から東に約5km、車で約8分の道のりです。
ガロンヌ川に沿って車を走らせると、小さな村エスクニャウ(Escunhau)に着きます。
ここでの目的はSant Péir d’Escunhau。
北側にガロンヌ川が流れていて、南に向かって登り坂です。
南東側を見てみます。
ロマネスク教会の風情は、南東側にはありません。
反対(北)側に行きます。
教会に近づくと、階段の隣にフロアプラン付き案内板が。
案内板によると、11世紀から12世紀のロマネスク様式と15世紀のゴシック様式の教会。16世紀から17世紀の鐘楼。12世紀の磔刑とクリスモンを描いたロマネスク様式の扉口。12世紀から13世紀のロマネスク様式の洗礼盤。ロマネスク様式の聖水盤。
洗礼盤がここのイチオシとして案内板に描かれています。実に良さそうな浮き彫り。
ゴサック(Gausac)でも12世紀から13世紀のロマネスク様式の洗礼盤があると案内板に書かれていましたよね。見られませんでしたが。
階段の上の門をくぐり、教会へ。
門をくぐると北扉口に驚いて興奮しますが、まずは全体の様子を。
教会の北側は墓地。
さっきくぐった門のところまで戻ります。北扉口を見たいから。
北扉口、すごい。
各部分をじっくり。
人面やら、模様やら
人面、植物、動物、とても印象的なかたちです。
ベース部分も、素晴らしい。
ティンパヌムのあたりは、こんな感じ。
ゴサック(Gausac)やビエジャ(Vielha)の教会では、主扉口の装飾はゴシック様式に変えられ、ロマネスク様式時代にティンパヌムにあった磔刑像はナルテックスの壁にうめこまれていましたが、ここエスクニャウ(Escunhau)では主扉口の装飾はロマネスク様式のまま保存されています。
うれしい!
それにしても、この磔刑像、ゴサック(Gausac)とは違う人が作ってますよね。似てないから。
むしろ、距離的には約237kmも離れたシウラナ(Siurana)のイエスに似ています。
顔が面長で、手が小さく、腕を少しだけ曲げて、胴長。
シウラナ(Siurana)のティンパヌムにはイエスだけでなく、賑やかにいろいろといるのでそこは大きな違いですが。
ところで、お気づきと思いますが、Sant Péir d’Escunhau の扉口もガッチリ閉まっていました。イチオシの洗礼盤を見られなかったんです。残念。
Sant Péir d’Escunhau、内部にはロマネスク様式の洗礼盤、聖水盤があるそうです。外から見られるのは、ロマネスク様式の北扉口。たいへん素晴らしいものです。
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