サン・サルヴァトーレ教会(Chiesa di San Salvatore)の見学を終え、サン・ミケーレ・イン・フォロ教会(Chiesa di San Michele in Foro)に向かいます。南に170メートル、徒歩1分の道のりです。
まず見えたのは、後陣。
ロンバルディア帯のところに菱形の装飾があるから、きっとピサ様式。
ファサードへ行きます。
お、見えてきた。
豪華!
まず、教会の中へ。
入場料無料で毎日9:00から18:00まで開いています。
けっこう人がいます。
案内板とリーフレットがありました。
リーフレットによると、サン・ミケーレ・イン・フォロ教会は古代ローマ時代に公共広場(イタリア語で「フォロ」)だった場所に、8世紀までにつくられた教会で、大天使ミカエルに捧げられています。その後、ヴィア・フランチジェーナを行き交う巡礼者のための病院が併設され、そこで亡くなった聖ダヴィノの聖遺物は祭壇の下に保管されました。11世紀に地下聖堂が造られ、12世紀以降も続けられた改築工事は、ファサードが完成した1383年にようやく終わりました。
このリーフレットはとても親切で、聖ダヴィノに関する補足説明つきでした。
聖ダヴィノは11世紀にアルメニアで生まれ、私財をすべて貧しい人に分け与えるとエルサレム、ローマ、サンチャゴへと巡礼の旅に出ました。帰途、1050年にルッカの聖ミカエル病院で亡くなり、墓地に埋葬されましたが、様々な奇跡が起きたため教会内に移されました。現在、聖遺物は祭壇の下に保管されており、毎年6月3日の祝日に信者に公開されています。
リーフレットにフロアプランがありました。
11の場所にあるのが、フィリッピーノ・リッピの絵画(15世紀)。リーフレットによれば聖ロクス、聖セバスティアヌス、聖ヒエロニムスと聖ヘレナだそう。人気なので人が集まっています。
13の場所にあるのがロマネスクの十字架。
私の目当ては、実は教会の外側の装飾でして。
外に出ます。
西扉口の装飾、すごい。
そして、扉口の上も、すごい。
動物たちが、わんさか。
柱も美しい。
これでもか、と言わんばかりに、側面も怠りなく。
こんな高い場所なんて、通常の視力ではハッキリ見えないのに、なんと丁寧な仕事か。
植物も動物も、聖ミカエルの足元で実に愛らしく、活発な姿で描かれています。
サン・ミケーレ・イン・フォロ教会(Chiesa di San Michele in Foro)、ファサードの装飾に心奪われます。
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