ピストイア(Pistoia)<4>

サンタンドレア教会(Chiesa di Sant’Andrea) の見学を終え、サン・バルトロメオ・イン・パンターノ教会(San Bartolomeo in Pantano)に向かいます。東に500メートル、徒歩6分の道のりです。

グーグルマップの画像を私が編集しました

ピストイア(Pistoia)で訪問する四つの、最後の教会。

サン・バルトロメオ・イン・パンターノ教会(San Bartolomeo in Pantano)。

後姿も見ましょう。

後陣

少し離れてみます。

後陣と鐘楼

案内板によると、教会は8世紀半ばに建てられ、1159年に拡張されました。ロマネスク様式のファサードには中央扉口のまぐさにグルアモンテ(Gruamonte)による彫刻があり、「聖トマスの不信」と十二使徒が描かれています(1167年)。

内部には、後陣にフレスコ画(13世紀後半)、説教壇(1250年)、別の説教壇からはずされた浮き彫りのパネルと磔刑図(13世紀)などがあります。

鐘楼は13世紀~14世紀に倒壊したものの上に、尖塔アーチの新しいものが造られました。

教会の名前はサン・バルトロメオ・イン・パンターノ教会(San Bartolomeo in Pantano)で、使徒の聖バルトロマイに捧げられています。

名前の「イン・パンターノ」の由来について付け加えると、これは「泥濘の中の」という意味だから8世紀頃はここが湿地だったんだという人がいる一方で、昔の市壁の門の名前「ポルタ・パンダーナ(Porta Pandana)」に由来するという人もいます。

教会のホームページを見て問い合わせると、メールで「教会は9時から17時半まで開いています」 と回答がありました。

中に入ります。

ファサードを背にして後陣を向く

後陣の窓、二層になってるんですねえ。

南側廊
北側廊
後陣を背にしてファサードを向く
説教壇(13世紀)
別の説教壇から外された浮き彫りのパネル(13世紀)

フロアプランが置いてありました。お宝の場所も詳しく示されています。

外に出てファサードの中央扉口を見ます。

まぐさ部分をじっくり。

「不信のトマス」(新約聖書のヨハネによる福音書20章)

イエスが、処刑されてから三日後に復活して、弟子たちの前に来た場面です。

24: 十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。
25: そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」
26: さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。
27: それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」
28: トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。
29: イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」

向かって左を拡大。

使徒たちの名前が書いてあって、分かり易い

向かって右を拡大。

中央の四人を拡大。

イエスのわき腹に手を入れる聖トマス。

聖トマスの左にいるのは聖バルトロマイ。この教会は聖バルトロマイに捧げられていますからね。いい人そう。

一人ひとりが、どこにでもいそうなイタリア人ぽい顔なのに、しっかり描き分けてあります。

サン・バルトロメオ・イン・パンターノ教会(San Bartolomeo in Pantano)、ファサードの中央扉口のまぐさが秀逸です。

さて、これにてピストイア(Pistoia)のロマネスク見学は終了。

昼食に行きました。昼食場所はこちら。

La Bettola
69, Via Porta S. Marco, 51100 Pistoia

店内が明るくて、仕事仲間と来たのかな、という人たちが大勢いました。

夫と二人でいただいたのは、こんな感じ。

全部おいしかった!

食事を終え、大満足で ピストイア(Pistoia) を出発しました。

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