サン・ゼノ大聖堂(Cattedrale di San Zeno)の見学を終え、サン・ジョヴァンニ・フオルチヴィタス教会(Chiesa San Giovanni Fuorcivitas)に向かいます。南西に250メートル、徒歩3分の道のりです。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/pistoia-1.png)
歩いていると、しましまの建物が、突然あらわれます。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/A3694DF4-FF56-40C4-B4C5-3E5A16016A22-1024x768.jpeg)
案内板によると、福音書記者ヨハネに捧げられているこの教会がサン・ジョヴァンニ・フオルチヴィタス教会(Chiesa San Giovanni Fuorcivitas)と呼ばれているのは、この場所が昔の市壁のすぐ外だったから。Fuorが外、Civitasが市街を意味するってわけですな。
歴史家の中には、教会の歴史は7世紀~8世紀に遡るという人もいますが、文書記録は12世紀。時の司教が教会再建を決めたと記録されています。この教会は14世紀に拡張工事されましたが、白い石灰華(travertine)と緑の蛇紋石(serpentine)による装飾や、道路に面した北扉口の装飾が残っています。
内部の装飾は主に13世紀末~15世紀。説教壇(1270年)、聖母戴冠の聖水盤(1353-55年)、福音書記者ヨハネの聖水盤(1370年)、磔刑(13世紀)、ご訪問(1445年)などです。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/2527774C-48E4-43A6-8A85-39543C7616B8-965x1024.jpeg)
ロマネスクの回廊があるんですが、残念ながら閉まってました。祝日みたいな日だったせいかな。
教会のホームページによると、7月と8月以外は通常7:30~12:00 と 17:00~18:30
に開いています。7月と8月は午前中だけです。
さて、外を見学しましょう。
教会の東側は、隣の建物が迫ってて上手く写真におさめられません。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/2B452F0F-0D47-4A14-9A5E-5AF4A7C82A96-768x1024.jpeg)
教会の西側も、上手く撮れない。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/5854B88A-844C-4302-A863-515C6029EB58-768x1024.jpeg)
西扉口、こんなです。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/B1B87DAE-A1E4-458F-BCD6-BB532B951608-768x1024.jpeg)
ちょっとあわれな状態。
一般的なロマネスク教会だとファサードとして立派な姿をしてることが多い、西側。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/81F7D116-34E8-4629-83CE-AD1FB9A0898A-768x1024.jpeg)
ま、この教会の主役は通りに面した北側でしょう。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/E9DFEC12-ECEA-46AC-976F-3A00E798BA19-768x1024.jpeg)
そして、北扉口。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/877F5785-6CD6-4AF2-A47A-7E177440DE51-768x1024.jpeg)
まぐさには「最後の晩餐」(新約聖書、マタイによる福音書26章、マルコによる福音書14章、ルカによる福音書22章、ヨハネによる福音書13章) 。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/3D3CB7C8-8AF6-437B-A086-2D45F94DEB71-1024x576.jpeg)
グルアモンテ(Gruamonte)親方による12世紀の彫刻です。
テーブルクロスのひだが波紋みたい。
拡大してよく見ると、一人ひとりの表情が豊かで、わずかに彩色が残っています。
でもなんだか、、、
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/A28409C5-0E96-452E-9D0B-6E3D06A9EF7D-1024x576.jpeg)
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/F7420B18-47DE-4C18-8EDC-AFB398D02BC7-1024x576.jpeg)
目が怖い。
彩色の落ち加減やよごれのせいでしょうか。
怖くなったら、愛らしいものを見て心を落ち着かせましょう。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/F6BCBB11-DD8E-4C5A-8624-F00C76C9F844-1024x576.jpeg)
正面から。
![](https://emiliaromanica.com/wp-content/uploads/2019/08/7E8CF83E-66E0-4CF9-B46D-D9A3FE7B2E1C-1024x576.jpeg)
サン・ジョヴァンニ・フオルチヴィタス教会(Chiesa San Giovanni Fuorcivitas)、北側の豊かな装飾が道行く人を楽しませます。
・
・
・
・
・