サン=ローラン=アン=ブリオネ(Saint-Laurent-en-Brionnais)

2018年9月の旅行十一日目、三番目の目的地はSaint-Laurent-en-Brionnais。ボワ=サント=マリー(Bois-Sainte-Marie)から南西に約13km、車で約18分の道のりです。

ここでの目的はサン=ローラン教会(Eglise Saint-Laurent)ですが、途中の町ラ・クレイェット(La Clayette)で昼食をとる事にしました。

お店はこちら

Lesclette
Rue Marano Equo, 71800 La Clayette

ベランダから川を見渡せて、川の向こうに城が見える、眺めの良い席でした。

城のアップからズームアウトして湖を見る動画をユーチューブにアップしました。

ワインのリストが充実しまくり。

でも、ワインではなく、水にしました。午後も車を運転しますんで。

注文したのは、本日の定食€12と水。

ボリュームも味も良し。
デザート

サービスも申し分なしで、大満足。(食べきれずに残す日々が続いていましたが)久しぶりに完食しました。

さて、ロマネスク巡り再開です。

サン=ローラン=アン=ブリオネ(Saint-Laurent-en-Brionnais)に着くと、サン=ローラン教会(Eglise Saint-Laurent)の近くの木陰に駐車しました。

教会を周囲からみます。

東側、後塵と鐘楼
北西側、北壁とfaçade
西側、façade
南側、南壁

façadeに戻り、

西扉口(19世紀)

中に入ります。

façadeを背にして東を向く
北側廊
南側廊

リーフレットがありました。それによると、この教会は12世紀初めに建てられたロマネスク教会で、3世紀の殉教者サン=ローランに捧げられています。19世紀に大規模な再建が行われており、12世紀のロマネスク教会が残る部分はクワイヤ、後陣と鐘楼だけです。

数多くのロマネスク教会が19世紀に再建され、構造が変更されましたが、こちらの教会では12世紀のオリジナルのプロポーションを忠実に再現しています。

「オリジナルに忠実」って、うれしいです。

また、façadeのティンパヌムも19世紀の作品ですが、オリジナルの彫刻と上手く調和しています。

案内掲示もありました。

フロアプランを拡大

身廊から側廊を見ます。

身廊は19世紀の再建だけど、12世紀の構造を再現してあります
身廊は19世紀の再建だけど、12世紀の構造を再現してあります

12世紀のオリジナルが残る、後陣です。

後陣

振り返ります。

祭壇を背にして西を向く

彫刻が、素晴らしい。眺める動画をユーチューブにアップしました。

まず、柱頭彫刻から。

あたまガジガジの柱頭。アバクス(abacus、柱頭の上に置かれてアーチを支える部分)に顔が並んでて変な感じです。
別の柱頭。こちらも、あたまガジガジ。こちらのアバクスには、二つの顔のあいだに人が一人横たわっています。こちらも、変な感じです。
獅子を裂くサムソン(旧約聖書の士師記14章)。
悪魔と戦う大天使ミカエル。
この教会で一番有名な彫刻だと思います。顔をくっつけあってるやつ。
別の角度から。側面には、顔をくっつけあわずに一方向を向く二人がいます。
別の角度から。こちらの側面では、向かって右の人物は身体を右に顔だけを左に向けて、向かって左の人物をみています。顔はくっつけてないです。
こちらは別の柱頭で、これまた顔をくっつけあってるやつ。
別の角度から。こちらの側面では、向かって左の人物は身体を左に顔だけを右に向けて、向かって右の人物をみています。
別の角度から。こちらの側面には、顔をくっつけあわずに一方向を向く二人がいます。

顔をくっつけてたり、別のほうを向いていたり、それぞれに意味があるはずですが、世俗と聖職者を表しているものか、何なのか、なぞです。

葉っぱを吐く人

そして、この教会は柱頭だけじゃなくベースも、楽しいんです。

模様?
なんか隠れてました
王?
王の隣は女王?
蛇、うさぎ
うさぎ
うさぎの隣の、たぶんロバ?

柱の下の彫刻は、ひっそりと居るので、お越しの際は忘れずに見つけてやってください。

顔をくっつけあう四人組の柱頭彫刻が有名なサン=ローラン教会(Eglise Saint-Laurent)、柱の下のベースも、魅力的です。

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