フォルノヴォ・ディ・ターロ(Fornovo di Taro)<1>

2017年5月の旅行の第二部、エミリア・ロマーニャのロマネスク。

最初の目的地のFornovo di Taro には、昼頃に着きました。駐車場に車を停め、事前に調べておいた店「Ristorante a la Maison」で昼食をとります。

ハウスワインをグラスで頼むと、程よく冷えたランブルスコが出て来ました。美味しい!サービスも食事も素晴らしくて、大満足でした。

食事の後、歩いて直ぐの Pieve di Santa Maria Assunta へ行きました。これまで何度も写真で見た通りの建物を目の前にして興奮します。

西暦854年には記録が残っているパルマ教区で最も古い教会の一つです。11世紀に現在の基本構造である身廊(nave)、二つの側廊(aisle)、三つの後陣(apsis)が造られました。その数十年後に作られた説教壇は16世紀末にバラバラにされましたが、彫刻が施された部分は保管されました。16世紀から18世紀にかけ、当時の建築様式で複数の祭室(chapel)が造られましたが、1927年から1942年にかけて大規模な修復が行われ、18世紀部分のほとんどが除去されてファサード(façade)が復元されました。このため、ロマネスク建築としてはっきりと認識できるようになりました。

こちらは現地の説明の一部抄訳です(現地で得た説明は、私が抜粋翻訳して太文字で書きます)。聖堂の構造に関する言葉はなるべく日本語にしましたが、括弧で、イタリア語では無く英語を加えました。この方が参照しやすいかと思って。

ある程度の距離から全体像を写真におさめたら、ゆっくり周囲を一周して心を落ち着かせます。そして、じっくり見たかった彫刻を一つ一つ見ます。

以下の3枚の写真は全てバラバラにされた説教壇の彫刻部分です。

地獄で苦しむ邪悪な魂(←って現地の説明には書いてありますが、私に言わせたら、主役は何と言っても、可愛らしい悪魔たちだ)

闘争場面(西側)

闘争場面(北側)

Fornovo di Taro、次回に続きます。

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